ディベート(debate)

 昨夜は菅総理 vs 谷垣自民党総裁、菅総理 vs 山口公明党代表の党首討論がトップニュースでした。イギリスの国会を模して始められたものでしょうか。今はどうか知りませんが、一対一で行う討論は日本の教育課程では取り上げられていませんでした。与えられた主題で二つの意見側にそれぞれが別れ、いかに論理的に相手を説得して自らの側の意見に取り込むか、その過程で説得力を学びます。アメリカなどでは良く行われているそうで、日本の外交ベタもその要因はこの辺りにあるかもしれません。
 例によって昨日の討論も同日行われた韓国と北朝鮮の会談のごとく、双方言いたいことだけを言って物別れ、相手を取り込むほどの論拠はありません。一般にこの手のやり取りには、「落としどころ」という便利(?)な言葉があり、予め自分に有利な落としどころを想定しての論議が常で、予算を通さねばならない菅総理には譲歩もちらつかせながら、審議に引き込みたい意向が見られましたが、「困るのはそちら」とばかり議論は平行線です。今の政権も困りもの、議論をかみ合わせないのも困りものですが、本当に困るのは国民です。

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