少し前になりますが、気になるニュースを目にしました。ミツバチについてです。
蜂蜜やローヤルゼリーなど直接人に益をもたらすだけでなく、間接的に授粉作業でも役立つミツバチ、そのミツバチが日本だけでなく世界各地で数が減っています。その原因が携帯電話ではないか、とのニュース。
インドの研究者が巣に携帯電話を取り付け、1日2回、15分間ずつ電源を入れる実験を3カ月間続けた結果、女王蜂の生む卵の数は半減し巣が小さくなったと報告しているそうですし、イギリスの生物学者も、ミツバチの方向感覚のもとになる青色光受容体が携帯電話の出す電波や基地局からの電波に影響を受け、巣に戻れなくなると見解を述べています。
素人目にも、常に電波を発している携帯電話が、ミツバチや他の昆虫たちに影響を与えているかも知れないとは十分に疑えます。高圧電線の鉄塔近くに住む人たちが、耳鳴りや頭痛を電磁波のせいだと訴えているケースでは、因果関係が定かでないと先送りされたりしていますが、相手は物言えぬミツバチ、関係者の方々には、ちょっと本腰を入れて調査してほしいと思います。