木材産業 頑張れ

 先日IKEAに行ったとき、もう一つお買い物をしました。店に置くシンプルなベンチです。3枚の集成材の板をくさびだけで組み立てます。名前を控えてきませんでしたが、デザイナーの写真パネルもありました。
 ここ桜井市は材木の町として栄えました。地図でご覧いただけるように奈良県は南半分以上が山、桜井市はその山から切り出される材木の集積地で、戦後の復興期、高度成長期の住宅建設ラッシュに湧いたのですが、今はそこかしこにあった広い貯木場が他の業態へと移り変わり、見る影もありません。
 最近銀行のカウンター上の小物や、飲み屋さんのコースターなど、木材製品を取り入れて何とか立ち直らせたいとの取り組みがありますが、IKEAの家具を見て、そんな小物ではなくもっと大きな需要への活路はまだまだあると感じます。
 木のぬくもりは日本人の感性から切り離せません。家具に関して言えば、誰にでも組み立てられるという設計力、それにデザイン力でしょう。
 業界に関係のない私が感じるのですから、業界関係者はもっと感じ、もっと智恵を絞っておられることでしょうが、その成果はまだ見えてきません。財政事情の悪いこの桜井市を救う意味でも頑張ってもらいたいものです。

se.gif