デジタル一眼レフカメラメーカーがこぞって新モデルを発表しています。行き着くところまで来たのか、どのメーカーも「動画が撮れる」が売りです。一方ビデオカメラの方は、「静止画が撮れる」を売りにするようになりました。両者は基本的にやっていることは同じなので、できて当然なのですが、「カメラはカメラ、ビデオカメラはビデオカメラ」の主義の私には、「目先を変えて売上げを増やそう」的なメーカーの取り組みには今一納得がゆきません。
私共の食品業界も同様です。目先を変えた新商品(?)を引っさげていかないと、バイヤーとの商談も成り立たないので、あげくは季節の変わり目に合わせて、次から次へと商品を投入し、その多くがコマーシャル期間の終了をもって、すたれていきます。「エコ、エコ」と叫ぶ割には、実に無駄なことをやっている気がします。
細かい改良は加えるにしても、基本的な事は一切変更しないかつてのフォルクスワーゲンのビートルの様な商品を、今の大メーカーは作るつもりはないのでしょうか。そして貯めた力をつかって真の新製品を創るつもりはないのでしょうか。