思いめぐらせば暗くなる

 サブプライム問題の影響が、これほど急激に押し寄せてくるとは、誰が予想したでしょうか。多くの経済評論家も「日本の関与は他国に比べ少ないので、さほどの影響は受けないでしょう。」としていましたが、今や経済は一国内で収まらず、グローバル化が浸透していることを軽く見ていたのでしょう。
 解雇が増え、住むところも無いとなれば、犯罪が増えるのも道理です。手軽に小金が入る犯罪の増加が懸念されます。タクシー強盗の多発も、その影響があるのかも知れません。それともう一つ、弁護士が襲われた事件のように、「捕まりたかった」という犯罪。自由は束縛されるものの、屋根のある住居が無償で与えられ、食費の心配も無いのですから、困窮が極まれば誰もが行き着きそうな結果です。襲われる方は、何の因果も無いのですから、堪ったものではありません。
 これらの状況を打破できるのは、政治の力以外にはありません。でも実状はどうでしょうか。景気の後退もさることながら、そちらの方が尚先行きの不安をつのらせます。
 思いめぐらせば暗くなるばかりで、考えを止め、まずは自らの仕事に注力することにしましょう。

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