リング

 あそびをせんとや(8月30日)(※1)さんでも紹介されているハナヤマのキャストパズル、リングですが、あることに気がつきました。
 組み上げの線が1本見えるところと、3本見える所とがありますが、3本線の部分を下にしてコインを回転させるように回転させると、下にしたはずの3本線の部分がいつの間にか上になって回転をしています。いわゆる「逆立ちコマ」になっています。
 逆立ちコマの理論(※2)によると、逆立ちコマの条件は、重心を通る回転軸回りの慣性モーメントとそれと直交する軸回りの慣性モーメントとがほぼ等しいことと、重心の位置の二つとのことですが、形状がリングですから第一の条件は当然満足しています。無垢のリングですと重心は下にきませんが、1本線の部分には磁石がはめ込まれていて、そのために重心が下にずれていると思われます。磁石の素材がフェライトだと鉄とは比重差がありますが、私の目にはネオジウム系に見えますので比重差はほとんどなく、磁石が埋め込まれた部分に空洞部分があってそれで重心が下がっていると推論します。
 
 「それがどうした?」 ですって、 いえ、ただそれだけのことです。

(※1) http://www.lcv.ne.jp/~hhase/memo/m07_08b.html
(※2) http://www.geocities.jp/tippetop/zakki302.html

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