日本銀行総裁が当面空席となりました。我々庶民にとっては「それってどうよ」の感覚で、直接自腹に響くわけでもなく無関心なのですが、世界の見る目は「世界三大金融市場の一つの中央銀行総裁席が空席というのはなんたること」とちょっと厳しい見方で、更に国際的な発言力が薄れ日本人としては恥ずべき事なのでしょう。
自民党は「空席の事態を招くのはゆゆしきこと」と民主党の審議拒否や反対を批判し、民主党は「提案が遅すぎる」と期限を見越した自民党の策を批判、どちらの肩を持つかは、どちらの党を支持しているかで変わるところですが、どちらも次の選挙を見越した政争にしか見えず、もっと大局を見定める政治家が現れないものかと、ややあきらめ感が出るばかりです。
ねじれの弊害の影には、消えたかのような「大連立」の構想が燻るのですが、これまたお隣の一党独裁の弊害を目の当たりにしている状況では、安易に賛成の手も挙げらず、「何をしにここへ来たっけ」と悩む私にはとうていこの先は見えません。