今年はオリンピックイヤー、オリンピック関連の企画番組も出てきたようで、たまたまテレビのチャンネルをひねると(今はリモコンのボタンを押すと、と言うのでしょうか)、鈴木大地氏とフォスベリー氏を取り上げていました。
鈴木大地氏は、言わずと知れたソウルオリンピック・100m背泳で16年ぶりに競泳種目で日本に金メダルをもたらした選手。体力を消耗しスタミナの点で問題があるとされていたジェシー・バサロ氏が考案したバサロ泳法を、勝利するための手段として取り入れた成功者。
リチャード・ダグラス・フォスベリー氏は、無名のハイジャンプ選手でしたが、ベリーロール全盛の中一躍メキシコオリンピックで金メダルを獲得した背面跳びの考案者。
スポーツは身体能力が大きく物言うのはもちろんですが、それだけでは無いことを二人の経歴は示しています。たゆまぬ練習と努力、たとえ圧倒的な力の差を示す選手にも、練習方法とかマインドコントロールとか、我々の知らない所で秘められた創意工夫がきっとあることでしょう。「身体能力でダメだ」と思う前に「創意工夫がたりないのでは」との自問も必要です。
追)発案者の名前が付くのがスポーツ界の習わしですが、「フォスベリー跳び」の名前が消えたのは残念です。