30年以上経過した古い扇風機の火災で死者が出、テレビカメラの前で会社役員が低頭お詫びする姿は相も変わらずですが、設計・製造ミスやそのミス隠しで被害を広めたケースと違い、死者が出ているにもかかわらず特段の手を尽くさなかった責は拭えないにしろ、幾分気の毒な気がします。
機器の設計者は、一定期間が過ぎれば壊れるものを設計するわけではなく、いつまでも使っていただける事を心がけるわけですが、使用する部品の劣化は避けられません。車には「車検」という定期のメンテナンスが義務づけられていますが、電気機器にはそれがありません。中古機器に関してはPSEマークが義務づけられましたが、「特別認証制度」が設けられ形骸化しつつありますし、その後のメンテナンス義務はありません。
メーカーとしていったん事故が発生すると、莫大な損金を計上しなければなりません。新品の故障に関しては一定の保証期間をつけていますが、ひょっとすれば電気機器に関しても食品などと同じように「使用期限」を設けるようになるかもしれません。
「この品は保証期間が1年で使用期限が10年、こっちは15年、さーてどっちを買おうか」てな事、どう思います?