法的手続きを取ると案内することで受信料徴収の回復を見せているNHK、それでも世帯数の3割近くは未払いとのことで、地上デジタル放送にあわせ画面下2割ほどをふさぎ、解除のためには登録が必要と、新たな対策を考えているようだ。
スクランブル案の論議の時には、公共放送の使命が果たせないと自ら採用を否定したのには好感が持てたが、今回は8割見えていれば良いとでもいうのか。50歩100歩、本当はスクランブルをやりたいのではないのか。疑いたくなる。
公共放送の一方の雄BBCが行う厳しい罰則を選ばないと決めかつ公共放送の使命をうたう以上、下手な小細工に頼るより性善説を貫く以外ないと思うのだが、いかが。
事の発端が内部のいくつかの不祥事、それを契機として子会社の無駄が指摘され、先ず襟を正し合理化をし、さすれば受信料は20%は下がるとの総務省の言及はもっともなことと思う。「努力をしてここまで受信料を下げました。不払いの方も今後はどうぞご協力ください」が先決の気がする。地上波のデジタル化はあくまで、最も有用な周波数帯域を新たな分野に開けることであって、こんな小細工ができやすくするためではない。