上方落語のニューヨーク公演の成功、日本の古典的大衆芸能もインターナショナルな地位を少しずつ獲得してきているようです。上方では「天満天神繁昌亭」がチケットも取れない文字通り繁昌と聞きますから日本でもちょっとしたブームかもしれません。
外国人の落語家がニュースで取り上げられたりしますが、それは珍しさがニュースネタでまだまだ国際的になったとは言えません。亡くなった枝雀師匠が英語の落語に熱心で、国際化に貢献されていましたが、その後継も英語に留まらず韓国語なども手掛け、日本文化の紹介の芽が育ってきているようです。
古典落語ともなると日本人でさえ言葉の壁がありますから、この言葉の壁をどう乗り越えるかが課題です。今回の講演では英語字幕のようで、ニュース写真にある「5 plates, 6 plates, 7 plates,」の「皿屋敷」はこれだけで笑えます。米国人男性(36)の感想として「面白いだけでなく、動きに美しさがある。素晴らしいコメディーだ」と紹介されていますが、「コメディー」が「アート」になるまでにはまだしばらくかかりそうです。