金属盗が横行しているようです。驚かされたのは9月高砂市のニュース、建設中の公園の地中パイプに通されたケーブル、金額にして870万円、120mの長さ、大きなドラム一本分ですから大がかりな窃盗です。銅は価値があるのでリサイクル業者の倉庫からも処理前のケーブルが盗まれます。銅に限らず側溝の蓋に使用されるグレーチング、車止め金具、特にステンレスが狙われるようですが、普通の鉄製も被害にあっています。
背景にあるのは、中国の急速な経済成長に引っ張られる形の金属高騰です。金属盗は一端で、これからしばらくの間、世界の話題は良きに付け悪しきに付け中国に振り回されることでしょう。折しもアメリカの中間選挙では民主党の圧勝、今ですら少し中国よりの政策になってきたところに民主党が過半数を握ったのですから、アメリカの政策の中で日本は片隅に追いやられかねず、安倍政権は心しなければなりません。
我が工場の隅にもグレーチングがはまっています。極安物で車の重みでひずんでしまい、車がのるたびにバタンバタンと音を立てています。周りにめぼしい金属がなくなればここにも来るでしょうか。そうなれば車通行探知機がなくなるので、そちらの方が困りものです。