サミット

 イスラエル兵2名が捕らわれたことに端を発するイスラエルとレバノンの紛争は、きな臭さ度を増してきています。イスラエルがベイルートの空港を空爆すれば、シーア派組織のヒズボラがハイファやナハリヤ、アッコをミサイル攻撃。停戦の呼びかけにも両者応じず、民間人の死者も増えてきています。
 そんな折開かれたサミット、北朝鮮のミサイル発射への懸念と、イスラエル-レバノン紛争の収拾が議長総括で発表されましたが、イスラエルの兵器はアメリカが供給し、ヒズボラはソ連製、イラン製のミサイルを使用、イランの後ろにはまた別の国があり、駆逐艦が攻撃を受けたのは中国製ミサイルとくれば、何をか言わんやです。
 サミットが始まったときには、先進国首脳が一同に会して国際情勢を少しでも良い方向に進めようとする画期的なことと思ったのですが、今や私にはもうその感はありません。自国益を狙った腹のさぐり合いと、多くの予算を使った学芸会に見えます。「これが外交というものだよ」と言われればそれまでなのですが。

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