レプリカと本物

 ゴールデンウィークです。皆さんは海外組でしょうか、それとも国内旅行組でしょうか。私どもは皆さんの来店をお待ちするため、どこにも出かけるわけにいきません。でもここから車で15分ほどの飛鳥資料館には出かけたいと思っています。
 キトラ古墳、高松塚古墳の保存に関し何かとお騒がせの文化庁、そのキトラ古墳からはぎ取った白虎の壁画が展示される「キトラ古墳と発掘された壁画たち」展が目当てです。
 このような博物館の展示といえば、レプリカが普通です。文化財の保護がその建前で、実に精巧に作られ、本物よりも見やすかったりするのですが、どうしても偽物イメージが拭えません。不思議なもので現物というだけで、見る者には重厚さが伝わり、迫力を感じさせてくれます。関係者には、できるだけ本物を目にする機会を増やしていただくよう期待します。
 白虎の現物は5月12日からですので、ゴールデンウィーク中とはいきませんが、混雑をさけて平日仕事を抜け出して出かけたいと思っています。海外に旅行に出る優雅さはありませんが、歴史の宝庫の近くに住まいする特権です。

se.gif