手数料

 為替が少し円高傾向です。民主党が政権を取れば円高に振れるとの予想がありましたが、そのせいなのでしょうか。
 輸出に支えられている日本経済では円高はあまり好ましいものではありまが、この月のシルバーウィークに海外旅行を計画しておられる方は、「もっと円高になれ」と旗を振っておられるのではないでしょうか。わずかの差でも少しでも円高の時に買い物をしたり、ドルに交換したりすると得した気分です。
 忘れがちなのは手数料です。ドル表示の商品を「今のレートでは円ではこれだけになります」と店員に奨められクレジット払い、いざ引き落としをみると、引き落とし時のレートは買ったときより円安であったり、それに手数料が乗っかったりで、店員に聞いた円よりかなり高くなっていてガッカリしたりします。ドルで支払うにも銀行の交換手数料3円/ドルは高すぎます。手数料を抑えるためにFX会社を通す手段もあるそうですが、たまに行く海外旅行にそこまでする人も少ないでしょう。
 この手数料に限らず、銀行の手数料は何かにつけ高いと思いませんか。ATMを通すと自分のお金を下ろすにも手数料がかかる場合があるのには、ばからしい気がします。しかもいつの間にか値上げをされていたりして。銀行が倒産すれば社会に大きな影響を与えることは判りますが、今の好決算を見ていると、ちょっと過保護に過ぎるように思います。

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お買い物はネットで

 スーパーでの買い物以外、我が家でもちょっとした買い物はほとんどネットで、になりました。デパートが現在の苦境に立たされているのは、特定商品に特化した小売店が受け入れられたことや、低価格訴求に依るといえるでしょう。ネットはその専門商品の店の集まりですし、少しでも安い商品を見つけようとすれば、実店舗をいくつも回る必要もなく、「検索」で事足りますので、ついネットで買い物をするのも頷けます。
 そんなとき不思議に思うこともあります。一つは、自社サイトよりも同商品が楽天での方が安い場合がよく見受けられること。多くの同業者がひしめく楽天の中で、少しでも目立たせないととプレッシャーをかけられるのでしょうか。商品が泣いているように思えます。もう一つは、有名サイトほどお客様対応が雑に思えることです。手間暇かけずともお客はいっぱい来るよ、てなものでしょうか。
 検索で欲しい商品を見つけて、あまり聞いたことのない店だなと思っても対応が良く、届いた品が良ければまた買いたいと思いますし、頻繁に買わない商品ならば誰かに勧めたいと思います。ネットというまるで相手の見えない世界であっても、対面販売のような暖かみを感じます。私はこっちの方が断然好きです。

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フィルムカメラの行方

 家に眠っているフィルムカメラ、デジタルカメラ一辺倒の時代に使うあてもなかったのですが、それでも使ってみるというカメラ初心者の娘に譲ることにしました。
 そこで、フィルムを求めに、4、5年ぶりになるでしょうか、カメラショップに出かけます。店内は当然のように、以前は大きなスペースを占めていたフイルムの陳列棚が今は一つだけ。種類も激減です。慣れるまでの練習用だから「白黒フィルムでいいや」と思っていたのですが、今はカラーよりも逆に高価。考えてみればこのご時世に白黒フィルムを使うのはセミプロ以上でしょうから、高いのかもしれません。低温で展示してある高価品ははずして、お手ごろ価格の三種類のフィルム感度のものを求めます。
 店内を見回して、中古品の展示棚に同じカメラを発見、標準レンズとストロボが付いて、29,800円の値札が付いていました。手放された私と同環境の人の気持ちも分からないではないですが、この棚に並ぶより、使ってみたいという近親者の手に乗る方がずっと良い、とその寂しげなカメラは語っているようです。

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転居届は出しましょう

 お客様から注文をいただき、直接相手先に商品をお送りする産地直送を手掛けていて困るのは、転居先不明の問い合わせがくることです。宅配業者も手慣れたもので、不在かも知れない送り主様には連絡せず、産地直送業者にあらかじめ決められたフォーマットでFAXを入れてきます。
 当然の事ながら、こちらでは分かりませんのでお客様へ問い合わせをするのですが、以前に転居届を受け取っておられる場合には、「ごめんなさい、転居されていました。」とすぐに転送先が判明するのですが、電話を受けて始めてその方の転居を知るケースが少なくありません。毎年贈り物をしてくださる親しい方に転居届を出すのは常識ですが、それさえも今は省略されているのでしょうか?
 宅配業者側も、利用者獲得にサービスを競っていた頃は、業者なりに調査をして本人に届けてくれたものですが、「マンションの棟が分かりません、電話にお出になりません」でFAXされてきて、調べると住所も正しく電話も合ってるケースがままあります。
 先日宛先不明で返送された手紙は、本人に問い合わせると、奥様の名前で出したがための返送のようで、どんな手順でそうなるのか切手には消印が押されていませんでした。
 世の中、余分なものは省く、よく言えばビジネスライクなのかも知れませんが、なにかギクシャクしてきている感がします。

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皆既日食の偶然性

 昨日は皆既日食の小フィーバーでした。先の皆既日食を見て人生が変わったとかの感動の話が綴られ、期待して出向いた悪石島で生憎の雨でも、「真昼の夜」に感激したなどなど。
 私には「この目で見てみたい」などの血潮は湧いてこないのですが、誰かが意図的に作り上げているのではないかと思わせる偶然性には驚かされます。
 月と太陽の直径の比率は、1対400、一方地球から月と地球から太陽との距離の比率は、これまた1対400。この数字の一致がダイヤモンドリングを産み、フレアだけが見える真っ黒な太陽を出現させる。この偶然性に驚きです。誰かが本当に意図したのでしょうか?

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勘ぐってみました

 最近家人が続けざまに有名通販会社から商品を購入しました。ホームページや電話で通販をしている私どもから見れば、うらやましいほどの会社です。カタログは有料(商品購入後は一定期間無料で送られてきますが)ですし、折り込み葉書で申し込みをしても、「受け付けました」の連絡もなく、それでもじっと商品の到着を待ってくれます。
 届いた商品は一つはイタリア製、もう一つはドイツ製です。「日本のメーカーは何をしているのか!」と突っ込みたくもなります。「でも待てよ」と少し勘ぐってみます。
 自社商品ではない商品を通信販売をするには、商品の発掘もさることながら、売れたら売れたで他社の追随での値崩れが心配です。それを避けるためには他社が簡単に扱えない商品にするか、ある程度の独占契約をするかが必要でしょう。
 ネットでドイツ製商品の方を調べてみると、同社の商品は数社が扱っており、価格.comでも最安値の表示が見られます。ところが届いた商品と同じ型式のものは見つかりませんでした。その型式のものは押さえてあるのかもしれません。更に意地の悪い可能性も考えてしまいますが、それはちょっと申せません。
 羨望を込めたげすな勘ぐりです。お許しください。

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保護

 以前にも述べていますが、村上龍氏主催のメールマガジンJMMを購読しています。その中の一つにケニヤ在住の家畜獣医、滝田明日香女史の寄稿文があり、本論とはずれるところで私は興味を引かれたました。
 野生動物の保護に関することで、南アとケニヤとの違い。南アでは広大な個人所有のフェンスで囲われた土地に、人が決めた数と種類の野生動物が保護されているのだそうで、素人の想像通りライオン、ハイエナ、ジャッカルなどは除外されているとのこと。
 女史も「野生動物たちが自然の形で生息しているケニアの方が好きだ」と述べている反面、「完全な『自然体』は、野生動物に良いとは限らない」とも述べておられるように、人がどんどん野生を浸食している現代では、どちらがよいのか考えさせられてしまいます。
 本来人が上から目線で「保護」などといっていること自体が、問題なのかも知れません。

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中古市場

 旧来からある中古市場が、今の経済状況に左右されているのか、多方面に渡り活況を呈しています。自動車やパソコンなど、高付加価値の商品の中古は当たり前ですが、今注目されているのが衣料品とのこと。
 「サイズが合わなくなった」と親戚筋から譲り受けることはあっても、衣料品を中古で買い求めることはありませんでしたが、考えてみると、大きな価格差が付けられお買い得感がでる、デザインは繰り返され古さが逆に新鮮になる、手直しが容易など、中古商材に向いています。今まで定着しなかったのは、人が身につけたものを着るのは気が引ける感情からでしょうか。
 衣料品といえば、「デザイン」という価値付けで高価格商品であったところにユニクロが風穴を開けたのですが、中古市場は更なる風穴を開けそうです。
 この状況をみると、次なる中古商材は何だろうと考えてみたくなります。商機をつかもうとしているプロ達の頭の中には、次なる思索が巡っているのでしょうね。

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