フィルムカメラの行方

 家に眠っているフィルムカメラ、デジタルカメラ一辺倒の時代に使うあてもなかったのですが、それでも使ってみるというカメラ初心者の娘に譲ることにしました。
 そこで、フィルムを求めに、4、5年ぶりになるでしょうか、カメラショップに出かけます。店内は当然のように、以前は大きなスペースを占めていたフイルムの陳列棚が今は一つだけ。種類も激減です。慣れるまでの練習用だから「白黒フィルムでいいや」と思っていたのですが、今はカラーよりも逆に高価。考えてみればこのご時世に白黒フィルムを使うのはセミプロ以上でしょうから、高いのかもしれません。低温で展示してある高価品ははずして、お手ごろ価格の三種類のフィルム感度のものを求めます。
 店内を見回して、中古品の展示棚に同じカメラを発見、標準レンズとストロボが付いて、29,800円の値札が付いていました。手放された私と同環境の人の気持ちも分からないではないですが、この棚に並ぶより、使ってみたいという近親者の手に乗る方がずっと良い、とその寂しげなカメラは語っているようです。

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