メーデー

 この休みの夜は、アマゾン プライムビデオを観ていました。タイトルは「メーデー」。といっても5月1日ではなく、飛行機事故の検査報告映像です。全てが現実に起こった事故で、当事者が当時の様子を語りますし、当時の様子はニュース映像を含めた再現ドラマで、緊張感が高まります。
 生存者が出る場合もありますが、ほとんどが乗員乗客全員死亡の悲惨な事故で、飛行機に乗るのがちょっと怖くなりますし、その場に居合わせたならどんなパニックを起こすだろうかと自問してみたりします。
 が、本論はそんな恐怖心を煽る物ではなく、粉々にくだけた飛行機の残骸から事故の根本原因を探り、実証して、二度と同じ事故を繰り返さないよう、関係者の意識、航空機の設計、空港設備の改善を目指すものです。多くの犠牲者の上に、現在の安全性があるのだと思わされます。
 事故原因を特定していく過程は、ちょっとした刑事ものや探偵ものドラマより面白く、フィクションがノンフィクションに及ばないことを実証しているようです。
 特定原因に人的要因が多いのも残念なところです。言い古されていますが、機器の性能を幾ら高めても最後は人の手です。

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