以前取り上げたかと思いますが、昔段差だらけの「バリアフリー住宅」(※1)という記事がありました。バリアフリーといえば、高齢者が動きやすいように段差を無くしたり手すりを付けたりなどの配慮を指しますが、あえて段差や階段を設けたりして、高齢者が自らの能力を高めたり再発見ができるようにした介護施設です。
実は我が家にも得体の知れない段差があります。キッチンが周りより15cm程下がっています。設計者がどんな意図でこのような作りにしたのか理解に苦しみ、若いときには「なによこの段差、なんでここだけ下がってるのよ」と家人の不満がしきりでした。
ところが今はこの段差を利用して登り降りの運動をしています。毎朝仕事に出かける前のわずかな間を利用して、右足、左足と交互に上ったり下りたり、次第に回数が増え今は120回の繰り返しです。おかげで階段の上り下りが以前よりずっと楽になった気がします。
世の高齢者の皆さん、子供達が気を遣って段差の無いバリアフリーに住宅を改築してくれようとしたならば、「俺、わたしが歩けないようにしたいのか!」と言ってやりましょう。
(※1) http://diamond.jp/articles/-/44054