工場生産野菜

 この時期になると、我が家の家庭菜園が始まります。といっても大げさなものではなく、いくつかのプランターに知り合いの農家からいただいた苗を植えるだけです。
 先日、生産縮小で空いた半導体工場を利用しての低カリウムレタス販売を富士通がするとのニュースがあり、続いて東芝からも同様に野菜の販売のニュースです。路地の野菜と比べて一番の特徴は、クリーンルームで育てることで野菜の新鮮さが長く持続することです。
 問題はコストですが、半導体生産向けのオーバースペック設備の改善や、企業として培われてきたコスト削減手法で、一般市場でペイするようになるのもそう遠くはないでしょう。野菜農家にとっては心配の種になりそうです。
 水耕栽培と人口光源による工場生産野菜は、以前からもありました。それ以来ちょっと気になっていたのは、太陽光の力についてです。
 我が業界の手延そうめんも、以前は「門干し」工程では屋外で自然光による乾燥を行っていましたが、異物の付着などの危惧から今は室内乾燥がほとんどです。が、食べ比べてみると何かが違うのです。私の味覚では屋外乾燥の方がより美味しく感じます。
 太陽の力に、何かあるのではないでしょうか。私どもに分析をする力はありません。富士通さん、東芝さんならば可能でしょう。一度分析をしていただけないものでしょうか。

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