有料であるものを無料にするのは歓迎されますが、無料であったものを有料にするのは難しいものです。
Google map を自社サイトで利用するのが有料になってしばらく経ちますが、有料になるいくつかの大口利用者がその利用を取りやめたようで、利用料を八分の一に値下げしたものの、一度他に移った利用者を引き戻すのは困難なようです。更に、Apple が今回の iOS 6 で独自の地図に移行し、Google への対決姿勢を明確に打ち出しています。
この地図があまりに未完成で、完全主義者だったスティーブ・ジョブズが草葉の陰でどう思っているかは別にして、地図は多様化しGoogle mapの一人勝ち状況は崩れていくことは必至です。
有料になる大口利用者が全体の0.5%以下にもかかわらず有料化に踏み切ったのにはそれだけの勝算があったのでしょうが、無料の検索機能が、広告で最大の利益を生む状態に転化したようにはいかないようです。
Google ならばずっと無料で良かったのではないでしょうか。地図にGoogleのロゴが表示されるだけで、今有料化で稼いでいる金額以上の価値を持っていた気がします。
それにしても有料の適用が、90日連続で25,000回/日のロードってすごいですね。もし自分のサイトがそうであれば、お金を払ってでも「Google mapにお金を払ってる」と自慢したいですよね。