臓器移植

 先日のasahi.comの記事臓器移植、若者が優先?(※1)には、ちょっと考えさせられます。臓器移植を受けた人が、71歳であり超有名人であるが故に、裏をかんぐって現れた物議かもしれませんが、年齢というファクターははずせません。
 されど臓器移植では時間制約と適応は絶対条件ですから、それを適正に判断する専門家たちの意思決定に異論を差し挟むのは難しい状況です。なにも裏があるのではと思っているわけではありません。日本では、(社)日本臓器移植ネットワークの方々や医師の方々は倫理観に基づいた対処をしていただいていると信じていますが、危険をはらんでいることは否めません。
 一方、若者優先となれば、昔の姥捨て山を連想してしまい、高齢者を切り捨ててよいものかとの疑問も湧いてきます。 これらのもやもや感を払拭するのは、やはり臓器提供者の意思ではないでしょうか。今は個人個人に配られる保険証に臓器提供の意思表示を記すようになっていますが、提供の可否、提供をしたくない臓器以外に、提供者の希望ファクターを入れてはどうかと思います。

(※1) http://www.asahi.com/international/update/0328/TKY201203280271.html?ref=rss

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