食料への投機的取引規制

 今朝の朝日新聞によると、国連食糧農業機関(FAO)の次期事務局長が「農産物は金融市場とやや違う取り扱いがなされるべきだ」と、投機的取引の規制に前向きな姿勢を示したとのこと。
 最近の円高にしろ、どこにどれだけのお金が余っているのか、生産性の微塵も感じられないマネーゲームで経済が左右され、手に汗して働く企業が多大な影響を受ける。なにかひずんだ社会構造に感じられるのは、私だけではないことでしょう。
 干ばつなどによる生産高の減少や需要増によって、食料価格は年々上昇の気運、そこに投機目的の目が向かないはずはありません。食料は、人が生きていくうえでの必須用件です。投機目的でこれを奪っていくなど、許されて良いものではありません。
 今まで何人もの人が、食料への投機規制の必要性を述べてこられていますが、いかんせん実行性がありません。最低でも国連が動くべきでしょう。力のない国連のことですから、どこまで踏み込めるか不安ですが、スタート地点に立ったと思いたいです。

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