ひたひたと迫っています

 携帯電話業界、アメリカで一位、二位のVerizon WirelessとAT&Tがスマートフォンの急激な普及で回線が逼迫し、定額プランを廃止したことはついこの前にここで取り上げ、日本もやがてそうなるのか、それとも新たな対策をこうじるのか、と述べましたが、やがての話ではなく、日本の各社も速度規制や「定額制」見直しを打ち出し始めました。
 各社、インターネットに接続する公衆無線基地局の増強を、その対策としていますが、どこでもつながる3G回線には、速度は勝るものの利便さでは一歩も二歩もの後退で、しかも別途費用を要求するとか。
 同じ土俵に立ちながら、非常に良く使う人に足を引っ張られる状況では、KDDIの、3日間のデータ通信量が300万パケットに達した利用者に対し通信速度を遅くする措置は、利用者にやむなく受け入れられるかもしれませんが、派手な宣伝で便利さのみを主張し、分りきっていた回線の逼迫を棚上げにしておいて、「何をいまさら」との批判も多く、アメリカのビジネスライクな対応が、日本でもすんなり受け入れられるのか、ひたひたと迫っている戦況が、見ものです。

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