作業員への万一の対策は怠り無くしてください

 福島第一原子力発電所、収束のめどが立ちません。低濃度の汚染水を放水する非常手段に打って出ています。次は高濃度汚染水の移し変え、ここでも非常手段が必要になるでしょう。
 危険を覚悟で作業する人達は、多くの場合下請け企業や孫受け企業の人達。放射線量測定器を付けさせず作業をしていたことが報道されていましたが、それは論外として、彼らの中にはアラームを無視して作業を続ける人もいるでしょうし、元々アラームを切って作業をする人もいることでしょう。
 作業員は一般の人の許容量より高い許容量が設定されているとはいえ、短時間の交代で済む作業とも思えず、積算許容量を超えると仕事に就けなくもなりますから、危険作業にそんなに多くの人が集まるとも思えません。
 これらのことが行われたとしても、管理者はきっと目を瞑ることでしょう。にもかかわらず「造血幹細胞採取は不要」の判断はなぜなんでしょう。
 万一被曝し造血機能に障害が起きた場合、本人の造血幹細胞は治療に有効だと、専門家らが事前採取の必要性を指摘しているにもかかわらずです。作業員を不安にさせないためでしょうか。ならば「ほうれん草が基準値を超えて汚染されています。でも一年食べ続けても大丈夫です。」と同じ次元です。
 作業員に無理を強いることになるのは素人目にも明らかです。万一に備えて考えうる対策を採られてはいかがでしょうか。

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