社会への還元

 日本各地にタイガーマスクが現れています。既に300件をゆうに越す善意です。「少しでも余裕があればそのお金で何かしてあげよう」、これは日本人が本質的に持つ優しさからきているのではないでしょうか。
 これと相反するのが「脱税」です。税務調査からまぬがれるため手口は巧妙化し、何億もの所得のある人が海外に資産を移し、資産運用も海外で行う事例が増えていると聞きます。税金を納めることは本来誇れることだと思います。「私は社会にこれだけの貢献をしている」とは、自らへの最大の褒め言葉でしょう。納税だけにかかわらず、社会で成功して財をなした人は、その一部を社会に還元すべきだとも思います。
 税を収められるのに納めない人と、タイガーマスクとの違いは何でしょう。誰もが思うようにそれは「使われ方」ではないでしょうか。具体的に「○○に使ってください」と「どう使われているかわからん」では、気持ちの受け止め方が大きく違います。タイガーマスクを単に「現象」とだけ捉えていてはいけないのではないでしょうか。

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