情報の信用性

 「イミダス」 「智恵蔵」 といえば、世の中でどんどん作られている新語・造語をいち早く取り上げ、解説する書物ですが、いかんせん今やネットにその機能を奪われ、年一回の発行ではスピードの点でも遅れをとることは避けられず、遂に休刊を決めたそうです。調べものといえばすぐに「ネットで」、の時代ですからやむを得ません。
 便利で、無料、しかも早い情報、しかしネット上の情報を利用するには、「本当に信用のできるものか?」をいつも自問する必要があるのも事実です。その意味では誰もが書き込み・修正のできるネット上の辞典、Wikipedia(※1)がいつもやり玉にあげられます。先日大学の教授がWikipediaの記述をそのまま引用して問題となりましたが、それは出典を明示しなかったことで問題視されたのではなく、引用した記述が本当であるか検証していなかったことが問題とされたのです。
 「辞典」などという大きなテーマでなくとも、ネットショップ、ブログ等々、ネット上には「人気を呼ぶ」言葉であふれています。全てが本当だと思いたいですが、書物と違って誰かの保証があるわけでもなく、結局のところそれを見極める力は読み手の器量に任されています。

(※1) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

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