ATM被害対策

 セブンイレブンの新聞広告を見ました。ATMが重機で強奪される被害に会い、それに伴う広告です。「暴力的にATM内の現金を抜き取った場合、紙幣が緑色に着色される特殊なインクが噴出する。」と、紙幣の束の右上隅から4分の一ほどが黒ずんだ写真見本と共に、そのような紙幣は受け取らないように呼びかけると同時に、「ATMを奪ってもお金は使えないよ」と犯罪を阻止するねらいです。
 「なるほど」と感心しました。異常事態とのことで、貨幣損傷等取締法もクリヤしているのでしょう。周知徹底されこの紙幣が流通しなくなると、この手の犯罪阻止には威力を発揮しそうです。その意味では犯罪が起こってからではなく、起こる前にこのような広告をすべきだったのではとの気がします。
 根本的な解決方法ではありませんが、犯罪者が「これは割に合わない仕事」と思ってくれれば効果がありそうです。それまでは紙幣の回収も無理で被害に会うことにかわりはありませんし、善意の第三者に渡った場合にも「それは使えません」とも言えないでしょう。
 犯罪者との知恵比べ、「犯罪とは割に合わないものだ」との社会になるまで、しばらく見守ることにしましょう。

se.gif