繰り返しなので「耳にたこ」でしょうが、このホームページは私達の手作りです。デザイン性やSEOは業者に依頼することに比べかなり落ちますが、「かかる費用はできるだけ商品に回す」が家訓ですので、それを守っています。
手作りといっても、今は随分楽になりました。お気づきのようにこのブログには WordPress を使っていますし、本体のレスポンシブ化には Bootstrap を使っています。緻密なシステムが無料で公開されていて、あとは項目を当てはめていくだけの手軽さです。
そのせいでしょうか、先日このブログで写真の配置が思うようにいかないことがありました。CSS の知識が全く抜けてしまっています。ネットには解説記事がどれを参考にすれば良いか迷うほど溢れていますので調べるのですが、これではいけないと、以前買った CSS3 の本を引っ張り出してきて今再度読み始めています。
検索で見つかるネットの情報は、すぐにそれに行き着くよう、そのポイントだけを述べているのがほとんどです。それと違って解説本では、まずは全体像です。この全体像を掴んでいるか否かがいかに大事か、先日のつまづきで思い知らされました。
今も暇な時間に読み続けています。この手の本はすぐに眠くなってしまうのが難です。元に戻っての読み返しで、いつ最後まで読み終えて真の全体像が掴めるか、ちょっと心配です。
予想大外れ
昨日は3月1日、日曜日、我が家の月初めの日曜日の行事、お墓参りの日です。ご先祖あっての現在の我々ですから、ご先祖への想いは子供達の教育にも良いと始めて、毎年、毎月ずっと続けています。
昨日はたまたま、毎月毎月お参りの車で渋滞する大神神社の一日祭と重なっています。
新型コロナウィルスの脅威で、人が集まるテーマパークが休園になったり、大きな催しが無観客対応になったりと、なるべく人混みを避けようとする時期なので、信心をする方達の多い神社の行事とはいえ少なからず影響があり、車も少ないだろうと思っていました。
ところが出かけてみると、大神神社の駐車場は車でいっぱいです。予想は大外れ。
幸い今のところ奈良県での感染者は、例の中国からの観光客を乗せた観光バスの運転手一人だけですので、安全とみられているのかもしれませんが、お一日には他府県からも人が集まりますので、そうだとは言い切れません。やはり信心の強さからきているのでしょう。神の力は偉大です。
消えゆく情景
またまたこの地ならではの情景がなくなります。新聞記事に依ると、来る3月13日で三重県松阪と大阪上本町とを結ぶ「鮮魚列車」がなくなるとのこと。
この地ではJRもありますが、近畿日本鉄道が主たる私達の足です。かつてホームで電車を待っていると見慣れた車両ながらなにか様子が違う列車が入ってきます。時間調整なのか停車はしますがドアは開きません。中を覗くと両窓際のシートにおじさん、おばさん達が寝っ転がっています。側には肩に掛ける幅広の紐がついた金属製の四角い箱が時には二段積みで置いてあります。後で知ったのですが、これが「鮮魚列車」だったのです。三重県の伊勢・志摩エリアでとれた魚介類をその朝大阪まで運び売りさばく行商人専用の列車です。
1963年に始まったとのことですからそこそこ長い歴史です。専用列車を仕立てるのですから当時は数多くの行商人がおられたのでしょう。今はトラック輸送の時代、大量に輸送し遠く離れた地域でも鮮魚を売りにするお店も増えましたから、行商人も減り廃止もやむを得ないところです。でも知らない人に見せて「この電車一体何?」と驚く顔が見られないのは残念です。
難しすぎです
問題です。
生徒32人のクラスで、花の種を公平に配ることにしました。希望者に同数の種を配ったところ、丁度用意した種がなくなりました。ところが新たに「私も欲しい」と2人が申し出たため、その2人をにらみつける元の希望者を説得して全部の種を回収し配りなおしたところ、今度は17粒残りました。「残りをどうしよう」となったとき「あと3人分はないけれど、2人分はいける」との声。
さて最初の希望者は何人だったでしょうか?
少しアレンジしましたが、ブルーバックスの「算数100の難問・奇問」にある問題で、なんと中学の入試問題とのことです。小学生が解ける問題なのでしょうか。あなたには簡単かも知れませんが、難しすぎです。ハードルを高くしてふるい落とす。今の「お受験」は、いかに試験に通るかの訓練をした人だけを入学させるように思えてなりません。世に役立つ人を育てるのにこれで良いのでしょうか。学問は中以上のレベルがあれば良い。伸びしろを見いだす。ではだめなのでしょうか。
感謝感謝
TPP条約の締結により、著作権が没後50年から70年に延びるとのことで、私が好きな山本周五郎作品が青空文庫で読めなくなるのではとはらはらしていましたが、どこかの大統領がごねたことで締結がずれ込み、ギリギリ氏の作品は著作権70年対象から外され、毎日のように青空文庫に新しい作品が挙がっていないかチェックしています。
今日現在で41作品がアップされ、作業中作品が469とのこと。作業をしてくださっている方々には感謝感謝です。
私は Amazon の Paperwhite で読んでいますので、ファイル形式は mobi 。変換方法はいろいろあるのでしょうが、私は AozoraEpub3(※1)の AozoraEpub3.jar を起動して、青空文庫からダウンロードしてきた zip ファイルをドラッグ&ドロップで変換しています。
端末へのアップも簡単で、登録したメールアドレスから端末毎に指定されたメールアドレスに mobi ファイルを添付送信するだけです。氏の作品は短編物が多いので、作業完了作品もすぐに読んでしまい、次の作業完了を待ちわびる毎日です。
これも TPP がずれたため。かの大統領はあまり好きではありませんが、この点だけは感謝感謝です。
(※1) http://trozky.web.fc2.com/how2ebk07.htm
THE MULE
最近映画を観るといえば amazon prime video で旧作ばかりですが、久しぶりにレンタルビデオ店で新作(?)を借りました。「THE MULE」、私がお気に入りのクリントイーストウッド監督主演作です。
彼の作品を観ていつも思うのですが、俳優としてよりも監督としての方が、力を発揮しています。興行収益を狙った最近の映画界の動向に比べ、「作りたいから作っている」と、地味な作品ばかりなのもお気に入りの要因の一つです。
今回はひょんなことでやることになる麻薬の運び屋です。高齢ドライバーということもあってマークされず成功して、ボスにも信頼され運ぶ量が回を追って増えていきます。
運んだ麻薬が人に渡ってどれほどの人の人生を壊しているかを考えると、重罪犯罪で許されるはずもありませんが、映画を見おわった後、私には悪への追求などこれっぽっちもなく、安心感というか、表現が難しい何かが残ります。
派手なアクションでスカッとしてそれでお終いよりも、観た後何かが残る映画の方が良くなりました。私も歳ですね。
配慮が欲しい
NHK朝ドラの「スカーレット」はご覧になっておられますか? 私は放送時間帯には既に工場におりますので、ビデオ撮りし土曜日か日曜日にまとめて観ています。
観始めた頃、テーマソングの映像のできに感嘆してしまいました。ろくろの上の陶土が盛り上がり少女や少年が形作られ、回転するろくろの上を動き回ります。
人形の形を変えて1コマ1コマ撮影しそれを繋ぎ合わせて、あたかも人形が動いているように見せる映像はよくありますが、これもそうやって作ったのだろうか? 土だから形を保つのが大変だったろう。どのくらいの時間がかかったのだろうか? 想像や疑問が膨らみます。
同じ疑問を持つ人もいたとみえ、何回かの放送の後、質問の投稿記事がありました。それへの回答にはがっかりです。まず人形にさせる動きを人がやり、映像にした動きを基にコンピューターグラフィックで陶土の人形を作り上げたとのこと。苦労したのはろくろの回転に合わせることだったそうです。空を飛ぶものもありますので映像処理があるのは解っていましたが、全てが全てとは・・・。
膨らんだ想像の風船に針を刺されたようです。質問者も想像を膨らませているようでしたから、その意図をくんで「総勢何人が通算何時間を費やして作り上げたそうです。苦労話も多々あるようなのでじっくり話を覗って最終回に間に合うようにご報告します」なんて逃げていただいた方がありがたかったです。
その後は、ビデオ撮りで観ていますからその部分は早送りになりました。
Cookie提供同意義務
「リクナビ」がCookieを基に内定辞退率を分析していた問題を受け、いよいよ個人情報保護委員会が「Cookie提供同意義務」を課すようです。
法的義務が無い今も、多くのサイトがCookieに関する注意書きを、ポップアップ画面で表示しています。これを消さないといつまでも表示をしていますので、煩わしいことこの上ありません。提供同意を求めるようになると、拒否するとログインすらできなくなる恐れもあり、利用者、提供者お互いの利便性が失われる可能性があります。そのまま同意すれば元の木阿弥です。
むしろ私が以前提案したように、設定によって使用ブラウザに残るCookie情報を、ブラウザを閉じた段階で消し去るよう義務づける方が良いのではないでしょうか。
これで利用者が困る点は、サイトからCookie情報が漏れてはいけないサイトにつなぐ時には、ブラウザを再度立ち上げる必要があることですが、これぐらいの配慮は利用者にも必要でしょう。ログインもその都度必要ですが、その方が安全性は高まります。
個人情報の保護のために、政府の尽力はありがたいです。でもあまたあるサイトですから義務違反を見つけるのは大変でしょう。問題が発生してから義務違反を見つけるようになるようで、その辺りが課題です。
ゆとり
新聞は購読されていますでしょうか。新聞を広げると、収入源の広告がネットに盗られているのに対抗して広告費を随分と値引きをしているのでしょうか、ページ一面の広告が随分増えました。2ページに渡るのも少なくありません。今朝の朝日新聞では、全32ページ中、ページまるごと広告が9ページ、下3分の1が14ページ、下4分の1が1ページ有り、他に記事内に小さな囲い広告が点在します。
全紙面の内半分近くが広告で、これでは記事を購入しているのか広告を購入しているのか分かりません。それに記事も「読みやすくする」との名目で旧態に比べ随分と文字サイズが大きくなり、記事の実質量は更に減っています。
片やネットに目を転じると、これまた広告が随分増えました。広告収入を目的にしたブログや紹介記事が多いですが、かつては両サイドに広告だったものが、今は記事の段落の間にも広告が入ります。ソースを覗くと、class名にgoogleの文字が見えますので、ネット企業が力を入れているのでしょう。ブラウザに広告をブロックする拡張機能を入れている方も多いことでしょうが、「広告ブロックが検出されました」との嫌みなポップアップが出る始末です。
はてさて「お金」から解放される「ゆとり」はないものでしょうか。
そういう私も、スタイルシートを上書きできる拡張機能でセッセと広告箇所の表示を消しているのですから、「ゆとり」など主張できないでしょうが・・・。
便利の反面
誰もが何らかの楽器を楽しんでおられると思います。私は自己流で学生時代にはクラシックギターを、6弦を同時に抑えるのがきつくなった今はウクレレをかじっています。
ウクレレを始めて、初めて普通のオタマジャクシではないTAB譜という楽譜に出会いました。
上図はその例で、Burt Bacharach の Raindrops keep falling on my head の出だしです。
ギターをやっているときには、オタマジャクシのこの音は第1弦の第3フレームとか、と音符とフレームの位置対応を読み取って楽譜を読み進めていたのですが、このTAB譜では音の高さを読み解く必要が無く、第一弦から第四弦までのフレームの位置をそのまま抑え弦をつま弾けば良いので、実に簡単です。音の長さは間隔や音符記号で表されたりしますが完璧では無く、高度の楽譜では通常のオタマジャクシと併記されています。
TAB譜があれば初見の曲も実に楽です。ただずっとそれに浸かっている今では、オタマジャクシの正規の楽譜では弾けなくなりました。読み解けないのです。
「便利」に流されて何かを失ってしまった感じがします。今の世の中、どんどん便利になってきています。ただその一方で、漢字が書けなくなってきているように、失っているものも少なくないことでしょう。便利だけに流されずふり返ることも必要な気がします。