ブログの価値

 よい文章のための自己編集スキル(※1)は、簡潔で短敵な指摘で参考になります。
 最近はかしこまった文章を書かなくなりました。いざ書こうとしてもどう書いてよいものやらすぐに筆が止まってしまいます。かしこまった文章でなく誰かに何かを説明する文章であっても、口頭でなくいざ文章にしようとすると、どこかチグハグで回りくどくて「誰か書いてくれない」と他人頼みになってしまったりします。
 この原因の一つは、まとまった文章を日頃ほとんど書かなくなったことにあると思います。書くことを本業とする以外の人も、日頃から文章をまとめる習慣がついていれば、このような能力後退を幾らかでも食い止めることができるでしょう。
 読んでいただいている方には失礼ですが、私にとってこのブログはその一助になると思っています。日記も良いですが、読者を意識しないのでその意図からは少し離れます。TwitterやFacebookが主流でブログは後退気味ですが、いやいやまだまだブログの価値はあります。

(※1) http://www.lifehacker.jp/2013/01/130105editing_your_own_writing.html

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今朝の三輪山

 早いものでもう2月5日、今日は三輪素麺の今年の価格を三輪の大神様に卜っていただく卜定祭(ぼくじょうさい)の日です。三輪素麺に携わる我々にとっては今日が今年の第一歩とも言えます。


今朝の三輪山

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保護と捕獲の境目

 野生動物による被害は、最近各地で多発しています。彼らが食料を得る生息地の減少がその理由と見られますが、保護をされているがゆえに過度に頭数が増えることもその要因です。
 我が奈良県でも観光名物の鹿が問題となっています。奈良の鹿は春日大社の神の使いであり、国に指定された天然記念物です。保護が功を奏して、戦後100頭以下だったものが今は奈良公園に約1000頭、公園外地域には1000頭以上と推計されていて、周辺地域に被害をもたらしています。
 被害多発を受け、県は奈良公園を含む設定範囲以外では駆除ができるようにと、奈良の鹿愛護会や有識者らと競技を始めています。しかしここで問題となるのがやはり法の複雑さ。天然記念物設定では、一応主な生息地を奈良市一円と付記はあるものの地域を限定しておらず、一方鳥獣保護法では奈良市以外の捕獲を認めています。
 法律に躍らされるのは人ばかりではなく、当の本人は鹿の方です。今後文化庁とどういう決着をみるのかわかりませんが、鹿としては設定されるであろう保護範囲から追い落とされないよう、しっかり権力闘争に勝たねばなりません。

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賞味期限

 当店にも時々「賞味期限の切れた品が出てきたのですが、食べても大丈夫ですか?」との問い合わせがあります。消費期限と賞味期限は紛らわしく、よく間違えられます。消費期限は、「その期限内に食べてください。」、賞味期限は、「その期限内なら美味しく食べていただけます。」の違いで、当店の商品は賞味期限の適用です。お問い合わせには、「食味は落ちていますが、食べていただいても体に害はありません。」とお答えしています。
 現法の以前は、製造日の表示でした。消費者は製造日の新しい品を求める傾向にありますので、不利となる日本に輸出するメーカーの圧力で、現在の賞味期限が適用されたと聞きます。
 今は飽食の時代ですが、もっと以前、食べられるかどうかを人は自らの目と舌で判断をしていました。人はその能力を失ってきているのでしょうか、賞味期限の表示があるがゆえに、多くの食材が捨てられていると、メーカーは期限表示期間の見直しに動いています。
 消費者の保護を目的とした消費者団体があり、その目的のためメーカーや行政に働きかけておられるのは、実に立派なことです。更にその活動の一部に消費者自身の自己啓蒙を取り入れてはいかがでしょう。
 法律に守られていることに安穏とせず、人本来の能力を取り戻そうではありませんか。

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