地震こわい

 世の中には珍しい名字があり、ずいぶんと得をされています。一度紹介されると珍しさ故に印象に残り、すぐに覚えていただけるからです。しかし今回の設計強度計算書を偽造した一級建築士は、たとえ普通の名字であっても忘れられはしないでしょう。
 偽造でどれほど利益が得られるか疑問ですし、インタビューに平然と「ノー検査の状態ですから」と答えているのにも、その感覚が理解できません。ご本人の構造計算自体に狂いがあるのでは、と思われます。地震大国の日本、しかも大地震が危惧されている関東、殺人未遂にも匹敵すると思うのですが、実際の罪状はもっと軽いのでしょうね。
 該当するマンションにお住まいの方には、何の罪もないのにお気の毒な限りです。施工主には僅かながらもその責はあるかも知れません。強度軽減でずいぶんとコストは下がったでしょう。でも必要以上に安いものにはそれなりの要因があるものです。補償問題でずいぶんと制裁を受けられることでしょう。

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今が旬

 今、生協が旬です。今朝の朝日新聞によれば、東京農工大の白石さんに続き、今度は金沢大の谷口さんが話題です。
 大学といえば、郷里を離れ下宿生活の学生も多いでしょう。社会人へ歩む狭間の若者達、問題や悩みも多いに違いありません。生協に置かれた「一言カード」に記されたそのような彼等のいろんな相談に応えるお二人が旬の主役です。
 実は娘に「『生協の白石さん』って知ってる?」と聞かれるまで知りませんでした。早速「がんばれ、生協の白石さん!」(※1)なるブログで受け答えを読むと、学生ならずともその軽妙なウィットに富む返答に引き込まれていきます。本も出版され、大学の名を広めたと表彰状も与えられたそうです。逆に返答のおもしろさを期待しての相談内容も多々感じられなくはありません。一方、谷口さんは記事によると、極まじめに親身に相談に応えられていて、それが共感を呼んでいるそうです。時にはレポート用紙5枚にのぼるといいますから、こちらの方はブログ向きでなく、読めないのが残念です。
 どちらが好みかは人それぞれですが、他人のことには無頓着な風潮の中、思いのやりとりがあるそれだけで和む感じがします。

(※1) http://shiraishi.seesaa.net/

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 我が家は今、柿であふれています。和歌山には及びませんが、我が奈良県も柿の産地。同じ垣内の娘さんが柿生産農家に嫁がれたこともあって、お知り合いの方に、そこで採れた柿をお贈りしています。贈る手前、今年の柿はどんなできかと、購入したのが一箱。その娘さんが「おばちゃん、これも食べて!」と持ってきてくれた種類の違うのが、一袋。知り合いから「これ、お裾分け!」ともらったのが一袋。親戚の農家の収穫が二袋。ここのところ、食後のデザートは柿状態が続いているのですが、まだまだ当分続きそうです。
 柿は昔から、酒の酔い覚ましに効くとされています。そのほか、渋柿からとる柿酢が人気だったり、カリームが多いだの、アストラガリン、ポリフェノール、タンニンなどなど、テレビ番組の影響かやたらとカタカナが体に良いと耳に入ってきます。私はそんなことはど~でもいいのです。食べて美味しい、それだけ、そう私は柿好きです。

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ちょっとやめてみよう

 以前頭の中が吹き出物で荒れてしょうがなく、家族からの「シャンプーが合わないのだろう、替えてみたら」との忠告をお話ししました。忠告通り替えてはみたのですが一向に良くなりません。それとは別に10月31日のこのブログで、「ヨード液のうがい薬は効果がない」記事を見て、ショックを受けたお話をしました。それ以来ヨード液はやめて、水だけでうがいをしています。するとどうでしょう、頭の荒れが急速に良くなってきたのです。これだけで因果関係があるとは言えないのですが、「あらっ、不思議」くらいの改善ですので、「これは何かあるな」と感じています。
 女子高生のタリューム事件が報じられています。これほど極端でないにしても、自分の体に訳の分からない変化があるときは、何気なく習慣的にやっていることを一時やめてみるのも手かもしれません。「じゃ、お酒をやめろ」って、 いやいやここのところは、何事も分量が問題! ということでいかがでしょう。

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生皮

 NHK BSで今放送されている「ローハイド(RAWHIDE)」、ご覧になっていますでしょうか。私の年代にはたまらなく懐かしいです。狭い家に住み、小さな村に育つ少年(おこがましいですが私です)が、予想すらできない広大な大地を数千頭の牛を引き連れて旅をするドラマに、魅了されないはずはありません。
 今観れば、シンプルなストーリーに特に引き込まれるところはありませんが、西部男の心情に懐かしさがこみ上げてきます。あの上端・下端が太くなったフォントにも魅せられ、気取ってノートに真似てそれらしくアルファベットを書いたものです。
 なんといっても極めつけは、フランキー・レーンが歌う主題歌です。意味も分からず音だけを真似て「ローレン、ローレン、ローレン」と得意げでした。今例えばlyrics(※1)で歌詞を見ると、「Rollin’, rollin’, rollin’」だったのですね。「ゆっくり進め、進め、進め!」の意味なのでしょうか。
 今や大スター、大監督、クリント・イーストウッドのなんと若々しくはつらつなこと。その中にどことなく大スターへ上り詰める雰囲気を感じさせます。私にとっては懐かしさでいっぱいですが、初めてみる若者にはこのドラマはどう映るのでしょう。
 
 追) クリント・イーストウッドといえば、アカデミー賞を獲った「ミリオンダラーベイビー」、必見です。エンディングのクレジットが流れる中も、自分の中では未だエンディングせず、余韻の残る映画っていいものですね。

(※1) http://www.stlyrics.com/lyrics/televisiontvthemelyrics-sciencefictionwesterns/rawhide.htm

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パズルに挑戦

 自称、永年のパズルファンです。パズルは頭の体操、根強いファンも多く、パズルを題材としたテレビ番組もいくつかあります。毎刊ごとにパズルが一つ付く雑誌も発売されていますし、著作権がどうなっているのか心配なのですが、100円ショップでも売られています。
 私の場合、ネットで紹介されていると自分で作ってみたくなる性分です。今回挑戦したのは Cagedknot(※1) 、家族の「又始まった」の冷ややかな目を後目に、買ってきた木を鋸でぎこぎこ。道具がないので直角を出すのが難しく、接着してもうまくおさまりません。それを又ヤスリとサンドペーバーでごそごそ。
 考えてみれば私の場合、できたパズルを解くことよりも、作ること自体がパズルなのです。

(※1) http://www.asahi-net.or.jp/~uy7t-isn/Puzzle/CagedKnot/

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プロへの挑戦

 アマチュアの瀬川さんが、プロとの6番勝負に3勝し晴れて希望のプロ資格を得たのは、将棋ファンならずともご存じでしょう。プロ相手に7割の勝率があったとはいえ、奨励会以外にプロへの道を開く初めての道だったのですから、ニュースのインパクトもかなりありました。
 私の子供時代の室内での遊びといえば、トランプ、五目並べ、それに将棋。ほとんどの大人が将棋をやりましたから、自然と子供達に受け継がれました。ところが今の子供達はほとんどがテレビゲーム等の電子ゲーム。それで育った人が父親となっている時代ですから、将棋や囲碁人口は急速に減少しています。
 今回の処遇は、「6番中3番勝てばプロになれるなんて、我々の苦労はどうしてくれるんだ」と、奨励会から極々狭いプロ4段を目指して頑張っている若者にとっては大きな不満です。でもそのシステムをうち破って瀬川さんは大きな勝利を勝ち取ったのです。彼がプロとなって勝ち進めばますます話題は高まるでしょう。今回の勝負で一番の勝利者は、日本将棋連盟の米長会長ではないでしょうか。

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現地見学会

 奈良県教育委員会主催の、国宝唐招提寺金堂保存修理事業現地見学会に、インターネットで申し込み、この土曜日に行って来ました。地上高2m程のコンクリート基礎に大型のH型鋼で組まれた修理建屋は、天平の建物群の中で異様です。
 屋根の重みによる構造物のゆがみが修理の要因と聞いていましたので、屋根及びそれを支える構造部分の修理かと思っていましたが、修理過程の写真展示を見ると、36本の大円柱も取り除かれ、本尊盧遮那仏や薬師如来、千手観音などを安置する基壇までが修理の対象となっています。
 平板に横木を打ち付けた昇りにくい階段を2階、3階と上がると、屋根と天井を取り去った状態の気組みが目の前です。所々に新しい部材が埋め込まれています。年輪年代調査で781年に伐採された垂木部材が展示してあり、諸説ある建立年代ですが、少なくとも鑑真和上はこの金堂の創建を待たずに亡くなられたようです。
 解体前の写真を見ると、ゆがみは過去四回の修理にもかかわらず危機的状態にあったようで、小学校の時に「天平建築の独特の勾配」と教えられた屋根の傾斜は、実はかなりたわんでいたのかも知れません。
 薬師寺もすぐ近くのこの界隈、ポカポカ陽気の土曜日とあって見学の人もかなりの数です。観光バスでしょうか、団体客の長い列を見て、「一緒でなくて良かった」と胸をなで下ろしたのでした。

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おーるじゃぱん

 元F1ドライバーの鈴木亜久里氏が新チームを立ち上げて来季からF1世界選手権に参戦すると発表しました。新チーム名は「スーパーアグリ・フォーミュラー1」。FIAに参加申請を済ませており、チーム代表に鈴木亜久里氏が就任。チーム所在地は東京だが、活動拠点は英国に置き、かつてF1に参戦していたアロウズの施設を借り受けるとのこと。
 ホンダからエンジン供給、車体は自社開発になるが、ホンダの協力を得たいとしている。タイヤはBS、ドライバーには今季までBARホンダで参戦していた佐藤琢磨を起用する方向で交渉しているそうです。
 新しいF1チーム、それもオールジャパンのプライベーターですよ!!
 近年、F1は開発コストが高騰、いくら資金があっても足りない世界になってしまいました。
自動車メーカーが直接に運営しているチームのことをワークス、チームオーナーが経営しているチームをプライベーターといいますが、老舗のプライベーターは別としてもワークスでなければやっていけない状態になっています。
 たとえばトヨタの初年度予算は500億とも600億とも言われています。莫大な開発コストをかけることができるのは自動車メーカーの力があってのことですが、それだけの予算をかけても勝てるとは限りません。しかし、予算をかけないマシンでは戦うことさえできないのです。
 プライベーターの多くは、低予算で車の戦闘力が低く、思うように戦績をあげることができず、スポンサーが集まらなくなる、さらに‥‥。
という負のスパイラルに陥って、倒産してしまいます。
 そんな中での挑戦です。
1周あたり3秒落ちの「ドンキホーテ」なのかもしれませんが、それでも頑張って欲しいものですね。

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寒ぅ~

 今朝の気温が6度を下回る寒さと予報をしていた昨晩、早くも取り出した電気炬燵で、半ばうたた寝状態の私のところにばたばたと家内がやってきて、「人身事故で電車が止まってる!」 我が家の東側は一軒を挟んで電車の線路、確かに停車位置が踏切に近いのか警報機がカンカン鳴り続けています。
 「なんで、それ分かったん?」 「家の前を救急車が通ってその辺りで止まったんよ。こんな狭い道に入ってくるのは異常なんで出て見てみると皆も出てて、向こうの二つの踏切のどっちかで人身事故があって、狭いから救急車が入れずこっちとあっちに二台止めて、懐中電灯で線路上を捜してるんやて」
 外気が寒かったのか、捜しているものを想像したのか「ああ、寒ぅ~」とブルっています。 向こうの踏切とすれば警報機も遮断機もないところですから、JRの安全管理の怠慢が追求されそうですが、赤字路線で廃線が噂されていますので、逆に廃線が早まったりするかも知れません。おりしもテレビでは、安倍新官房長官が第三次小泉内閣の顔ぶれを発表しておりましたが、このサプライズには勝てません。

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