世の中には珍しい名字があり、ずいぶんと得をされています。一度紹介されると珍しさ故に印象に残り、すぐに覚えていただけるからです。しかし今回の設計強度計算書を偽造した一級建築士は、たとえ普通の名字であっても忘れられはしないでしょう。
偽造でどれほど利益が得られるか疑問ですし、インタビューに平然と「ノー検査の状態ですから」と答えているのにも、その感覚が理解できません。ご本人の構造計算自体に狂いがあるのでは、と思われます。地震大国の日本、しかも大地震が危惧されている関東、殺人未遂にも匹敵すると思うのですが、実際の罪状はもっと軽いのでしょうね。
該当するマンションにお住まいの方には、何の罪もないのにお気の毒な限りです。施工主には僅かながらもその責はあるかも知れません。強度軽減でずいぶんとコストは下がったでしょう。でも必要以上に安いものにはそれなりの要因があるものです。補償問題でずいぶんと制裁を受けられることでしょう。