最近映画を観るといえば amazon prime video で旧作ばかりですが、久しぶりにレンタルビデオ店で新作(?)を借りました。「THE MULE」、私がお気に入りのクリントイーストウッド監督主演作です。
彼の作品を観ていつも思うのですが、俳優としてよりも監督としての方が、力を発揮しています。興行収益を狙った最近の映画界の動向に比べ、「作りたいから作っている」と、地味な作品ばかりなのもお気に入りの要因の一つです。
今回はひょんなことでやることになる麻薬の運び屋です。高齢ドライバーということもあってマークされず成功して、ボスにも信頼され運ぶ量が回を追って増えていきます。
運んだ麻薬が人に渡ってどれほどの人の人生を壊しているかを考えると、重罪犯罪で許されるはずもありませんが、映画を見おわった後、私には悪への追求などこれっぽっちもなく、安心感というか、表現が難しい何かが残ります。
派手なアクションでスカッとしてそれでお終いよりも、観た後何かが残る映画の方が良くなりました。私も歳ですね。