公のものこそより大切にしましょう

 「ひ~さん」から受け継いで「陸王」を読みました。本は、桜井市図書館所蔵、B6サイズ、550ページを越える分厚さです。でも引き込まれて一気に読んでしまいました。
 書評は「ひ~さん」に任せるとして、気になったのはその本の扱いです。栞の代わりでしょう、ページの上隅を折り曲げた筋が付いていますし、ページの二隅は小さく折れ曲がって、もはや直角の裁断状態は保っていません。今回更にひどかったのは、ページ間の綴じ目の部分にお菓子のくずがたくさん挟まっていたことです。おそらくお菓子を食べながら読み、その際崩れた菓子の破片が落ち、取り除きもせずそのまま読み終わったのでしょう。
 「ひ~さん」はこのことを一言も言わなかったので、ひょっとして犯人は彼!! いやこびりつき方から見てかなり日数が経っていますので、彼ではないでしょう。ひょっとして私の反応を試しているのかもと、今のところあたかも気付かなかったかのように振る舞っています。
 
 本を汚す人の不道徳はもちろんですが、図書館も返却図書をチェックしないのでしょうか。チェックすれば注意もできるでしょうし、履歴を調べればその人への貸し出し禁止もできるでしょう。ただ桜井市も財政困窮で、人件費を抑えるため図書館の運営を民間に委ねています。図書の所有はあくまでも桜井市ですから、民間会社もそこまでの手間を掛けないのかもしれません。
 民間に委ねる欠点が出ているのかも知れませんが、それ以前に無料で多くの市民が本を読めるシステムを理解すれば、次の人が気持ちよく読める状態に保つことは当然のことでしょう。

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