リアル「臓器」

 この世に3Dプリンターが現れた時には毎日のようにネットニュースのどこかで取り上げられていましたが、このところとんと記事を見なくなりました。ところが新しい技術は、「3Dプリンターでリアルに作った『臓器』で手術の練習が可能に」(※1)の記事のように着実に進んでいるようです。
 手術の技量の差を題材にした医療ドラマを数多く目にします。それほど医師免許を持っている人の間でも、技量の差は歴然なのでしょう。以前露呈した内視鏡手術での数人の死者などは、技量の無さの表れでした。
 患者は「神の手」に委ねたいのは山々ですが、それもままならず執刀医がどのレベルかを知るよしもありません。患者の不安は如何ばかりか計り知れません。
 実際の処手術経験で技量を磨いていくのが実状のようなので、パイロットの訓練の様にリアル臓器で訓練ができれば、患者に無駄な死をもたらすこともなくなるでしょう。考え得る症例を網羅した手術練習ができるリアル臓器をつくり、自動車に運転免許が必要なように、手術にも症例ごとの手術免許ができれば、患者も安心して自分の身を医師に託すことができることでしょう。

(※1) http://gigazine.net/news/20161215-3d-printed-organ/

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