アドワーズ

 検索サイトの収益源はアドワーズの広告費です。企業の広告効果は、不特定多数を相手にするよりも、自社商品に関連する言葉で検索をする人を対象とした方がずっと高く、それを狙って効果のある検索語にお金を出して自社サイトを宣伝します。より上位に表示をするために、他企業との価格競争ともなります。
 通常は明らかに商品との関連のある言葉なのですが、時にはその時点で多くの人が検索を掛けてくると予想される検索語を購入する場合があり、今回その事例が批判の対象となりました。
 検索語は「マレーシア航空」です。いくら保険会社で何らかの関連があるとはいえ、「生命保険を見直してみては」との内容は、被害者やその家族の心情への配慮を欠いた宣伝です。撃墜事件とは直接、間接にも全く関係の無い多くの人も、それをえさに自社宣伝をする行為そのものに、不快感を覚えることでしょう。
 謝罪に追い込まれたとのことですが、当然のことといえます。でも本質は企業体質でしょう。企業体質、今回の謝罪で変わるでしょうか? 私には疑問が残ります。

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