母さん助けて詐欺

 「振り込め詐欺」改め、「母さん助けて詐欺」と呼び名が代わったそうですね。
 一向に被害が減らないこの手の詐欺、実態に合わせてわかり易い名前にして、お年寄りに広く知ってもらうのは良いことですが、他に手立ては無いものでしょうか。
 「ドッキリ作戦」、火災訓練作戦はいかがでしょう。警察官や子や孫が、所轄関内のお年寄りに詐欺の手口を真似て電話を掛けます。最後はネタばらし。話に乗ってくるようならば、「こんな詐欺が横行していますから」と諭し、見破られれば、「そうです。今後もお気をつけください」と対応を褒める。
 暗号作戦はどうでしょう。子や孫が両親や祖父母に電話を掛けるときには、いつも決まった言葉を掛ける。「他の人に伝言を頼むときにも、いつもこう言ってもらうね」と、くどくても決まり文句を繰り返して、お年寄りの方に潜在させる。
 いやいやいろんな手を考えても、根本原則からは外れます。お年寄りが、子や孫のことを思いやる気持ちに比べ、子や孫のほうの両親、祖父母に対する思いやりが、中途半端なのが主要因でしょう。まずは何かにつけ連絡し、近況を知らせ合い注意も呼びかける、これが基本ではないでしょうか。

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