気骨がほしい

 今回の尖閣諸島沖での中国漁船の衝突事件は、民主党の弱腰として早速臨時国会の争点の的です。沖縄検察が独自に船長を釈放したとは素人の私でも信じがたく、もしそうであれば国の施策にまで検察が関与することの方が問題で、政府がなぜきっぱりと「政治判断で指示した」と言わないのか不思議ですらあり、民主党の屋台骨のひ弱さを感じます。
 民主党内に中国にもの申す人がいないのかと思いましたが、asahi.comに枝野幸男幹事長代理の「中国は「あしき隣人」『法治主義通らぬ』 講演で枝野氏」(※1)を見て、「捨てたものでもない」とも思います。ただ記事にある「中国は法治主義の通らない国だ。そういう国と経済的パートナーシップを組む企業は、よほどのお人よしだ」は言い過ぎで、中国の巨大市場や安い労働力を頼りにしないといけない国内経済の状況は、自らにも責任があることも自覚してもらいたいです。
 折しも今日からノーベル賞受賞者の発表があり、平和賞候補として中国の代表的な反体制人物である劉曉波が取りざたされていることに対し、中国がノルウェーに選ばないよう政治的圧力をかけているそうですが、ノーベル賞財団が沖縄検察のようではないことを切に希望したいと思います。

(※1) http://www.asahi.com/politics/update/1002/TKY201010020190.html?ref=rss

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