インク

 プリンターインクの詰め替え業者とメーカーとの争いは、法律上は一応の決着を見たようですが、「詰め替え」というすき間産業が、メーカーがプリンターを安く販売し、専用のインクの価格をを高めに設定することに依ることには、なんらの言及もされていません。そんな思いの時、ポラロイド社が新たなプリンターを開発したという記事に接しました。
 デジタルカメラの普及で、インスタントカメラは過去のものとされたポラロイドですので、久々にこの会社名を耳にします。そのプリンターは「インクもカートリッジも要らない」が売り。今やインクジェットプリンターは写真の印刷に重点が置かれていますが、このプリンターもその目的用です。あらかじめ結晶状に染料が塗られた名刺大の用紙が、約33円とまだ高い気もしますが、普及すれば大判への移行も、価格の低下もあっという間です。
 消費者にとって、競争原理が働くのは大いに歓迎です。常日頃高いと感じているインクの価格を、メーカーがこういうことを期に見直してくれれば、至極ありがたいことです。

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