年金

 我々の最大の関心事、年金が揺れています。コンピューターにデータが入力されていない、払ったはずのお金が未払いになっている、しかも払ったことはこちらで証明しないといけない、該当する方がインタビューに冷静に答えておられますが、私であったならばすぐに頭にカッと血が上ることでしょう。
 私なりにこの問題の根幹を考えてみると、それは「申告制」の制度にあると思います。税金の徴収などに関しては「あなたの税金はこれこれです。いついつまでにお払いください。自動振替が便利ですよ。期日を過ぎると延滞税がかかりますよ。」と丁寧に教えてくれますが、いざ出す方になると申告しないとなしのつぶて。
 民間の保険会社の不払い問題で揺れたのはついこの前、営利を求める民間ならばまだしも、国家と国民の間で差益が出ることなどあってはおかしいのです。「ちょっと変だけど、何も言ってこないからこのままでいいや」の体質が事を先送りし、あげくは国民へのしわ寄せとなっていると思います。まして今は強制加入の制度、「何も言ってこないから」では済まされないのです。
 これを期に全て「通知制」にしませんか。年金とは仕事に就けなくともゆっくり過ごせる老後を作ろうとの制度、こつこつ年金を支えるために働いてきた過去に区切りがついて、国から案内がきて年金が振り込まれる余生、これが年金の精神ではないのでしょうか。

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