全英オープンゴルフ

 今年の全英オープンゴルフはまたもやタイガーウッズでした。結果が判ってから録画したビデオを見るのはいささかつまらないのですが、それでも見るべきところはふんだんです。
 水辺の砂地と内陸とをリンクする英国独特のリンクス、今年はRoyal Liverpool。画で見るとさながら荒れ地の様、フェアウェイはうねりティーショットの落下位置とグリーン周りにはいずれも高い壁のバンカーが待ちかまえています。距離がやや短いとあってタイガーはドライバーを使わず、スプーンと2アイアンでのティーショット。当然距離が残り、同伴競技者より先にセカンドショットを打つ珍しい光景ばかりですが、ロングアイアンが正確で見事にグリーンをとらえてきます。
 見ている方としては豪快なドライバーショット、たまにミスをして曲げてしまったラフからのリカバリーショット、バンカーショットのドラマ等を期待するのですが、こうもバンカーを避けて堅実にスコアメイクをされると、味気なく感じなくもありません。
 下手な私などはラウンドで一度でも会心のドライバーショットがでればその日はそれで満足なのですが、次元の違う話です。でも選手の力量並びに用具の性能とコース設定がちぐはぐになってきていることで、ますますプロは飛ばないボールを使用しようという論議が盛んになることでしょう。

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ドライブレコーダー

 このブログでも取り上げたドライブレコーダーですが、国土交通省がタクシー業界について調べたところ、取り付けをしている会社では事故の発生比率が平均約2割下がり、事故抑止効果があることが裏付けられたといいます。全車に取り付けている会社では、人身事故が半減したとのことです。
 取り付けているタクシーはまだ16%ですが、会社では安全意識の向上や、事故処理の迅速性など、価格と対比して「期待以上」「期待通り」の反応が9割に達したそうで、関連組合は導入に向けての補助の検討に入っています。
 私が思うには、タクシーに限らず一般車、特に新車には取り付けを義務づけてはどうでしょう。どうしても価格がネックになるのですが、それに対しては今事故の検証等にかかる警察の手間と費用、あるいは保険会社が独自に行う調査費用、裁判沙汰になったときの費用など、節約される費用を補助に充てればと思うのですがいかがでしょう。数が増えれば当然コストも下がるでしょう。それに何より安全意識の向上で事故件数が減るのが最大のメリットと思うのですが。

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手腕に期待

 昨日、嘉田滋賀県知事が初登庁をされたそうです。自民、民主、公明3党相乗りで推薦する現職知事を破っての当選には、私たちのみならず滋賀県民自身も驚いたのではないでしょうか。最近の選挙は組織力よりもいかに民意を自分に引きつけるかにかかってきているようにさえ思えます。
 元々政治家は名誉職、多くはお金のある人で、私財を政治につぎ込む人もまれではありませんでしたが、いつの頃からか政治家は儲かる職種と認識されるようになったように思います。ところが最近それとは違った政治家が見受けられるようになりました。小泉首相が節目節目であれだけの国民指示を得たのも、後ろにお金の臭いが全くしないことが要因の一つだと思います。
 政治家にはもう一つ大事なことがあります。手腕です。既にゴーサインの出ている新幹線の新駅建設のプロジェクトを白紙撤回するには、損害賠償も付きまとうでしょうし、あてにしていた利権者の猛反発もあるでしょう。民意をバックにどう公約を実現されるのか、今後の手腕に期待をしたいです。

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イスラエル-ヒズボラ

 日本での生活で平和ぼけしているのでしょうか、レバノンのシーア派組織ヒズボラとイスラエルとの確執の深さを『レバノン:揺れるモザイク社会』(※1)を読むまでは知りませんでした。
 記事に依ると、2000年5月にヒズボラとの泥沼からの脱出と、ヒズボラの武装解除を狙ってイスラエルはレバノンから撤退をしたのですが、イスラエルに敵対するシリア、イランの後押しを受け、ヒズボラは今回と同様に2000年7月にイスラエル兵3名を拉致、ねばり強い交渉で数千人と言われるイスラエル獄中の政治犯やパレスチナ人の内政治犯23名と他400人の解放を勝ち取ったのです。しかも交渉妥結後3名の兵士は拉致時に即死状態であったことが判明、ヒズボラの交渉手腕が勝ったかに見えますが、主たる政治犯の釈放には至らなかったのです。
 そして今回、同じ手口でイスラエル兵2名を拉致、奪還しようとレバノン領に入った戦車は地雷で大破、8名が死亡したのです。もうこうなると泥沼化するのも頷けます。相当な政治力が動かないと収拾がつかないようにも思われます。
 拉致作戦を知りながら安易に構えていたイスラエル、ここまでの攻撃を仕掛けてくるとは思っていなかったヒズボラ、平和ぼけの我々も対岸の火事と見ておれません。ぎくしゃくしているいくつかのお隣国家との関係、そこまではできないだろう、やらないだろうと安穏には構えておれないのではないでしょうか。

(※1) http://ryumurakami.jmm.co.jp/recent.aspx

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サミット

 イスラエル兵2名が捕らわれたことに端を発するイスラエルとレバノンの紛争は、きな臭さ度を増してきています。イスラエルがベイルートの空港を空爆すれば、シーア派組織のヒズボラがハイファやナハリヤ、アッコをミサイル攻撃。停戦の呼びかけにも両者応じず、民間人の死者も増えてきています。
 そんな折開かれたサミット、北朝鮮のミサイル発射への懸念と、イスラエル-レバノン紛争の収拾が議長総括で発表されましたが、イスラエルの兵器はアメリカが供給し、ヒズボラはソ連製、イラン製のミサイルを使用、イランの後ろにはまた別の国があり、駆逐艦が攻撃を受けたのは中国製ミサイルとくれば、何をか言わんやです。
 サミットが始まったときには、先進国首脳が一同に会して国際情勢を少しでも良い方向に進めようとする画期的なことと思ったのですが、今や私にはもうその感はありません。自国益を狙った腹のさぐり合いと、多くの予算を使った学芸会に見えます。「これが外交というものだよ」と言われればそれまでなのですが。

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破格値

 一時期時の言葉となった住基ネット(住民基本台帳ネットワーク)、今はいったいどうなっているんでしょうか。国民総背番号制との物議に、公の手続きがネットで簡単にできると参加を呼びかけるのに必死だったのですが、昨年の調査で国税庁の電子申告・納税システムの利用率が0.41%、法務省の不動産登記のオンライン申請の利用率が0.03%などと惨憺たるもの。それでも総務省は住基カードの普及率が低いためで、魅力あるサービスが増えていけば、住基カードも広がると強気を崩していません。
 で、今年行われた国の予算が適正に使われたかどうかを検証する予算執行調査で出てきた数字が、パスポート1冊1600万円。インターネットで申請ができるのが売りですが、住基カードのほかICカードリーダーやパソコン用ソフトが必要な上に、戸籍謄本も郵送しなければならない落とし穴。採用している12県の申請累計が133件、それを分母に一冊あたりのコストを計算したのが上の数字。管理費だけで年間8億円ですから、民間ではとうてい考えられない大盤振る舞い。
 私も一生に一年、いや一ヶ月でいいですから、予算を与えていただいてこのようなどこ吹く風の仕事をさせてもらいたいです。いやぁー、きもちいいでしょうねぇ。

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無言の力

 頭突きの一発レッドカード退場で、強烈に引退試合を飾ったジダンが、テレビのインタビューに、その理由を母と姉を侮辱されたからだと答えて、観衆には謝罪の言葉を述べたそうです。私としては理由を尋ねられたときに、「それは相手がスポーツマンとして自分の口から謝罪することで、私から話すことではない。」 「例え相手が謝罪をしても私は許すつもりはないが」くらいに答えてほしかったです。時には口に出さない方が口に出すよりずっと印象強く表現できることもあるのですから。

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たばこ

 7月からたばこ税が増税され、1箱あたり20から30円値上げされました。
6月末には駆け込み需要でカートンが飛ぶように売れ、前年比2倍だとか3倍だとか。
前回の値上げのときには反対運動に署名をし、4カートン(40箱)まとめ買いしたものです。
 でも、今回の騒ぎはすべて他人事。
1月から禁煙を継続中でして、もう半年になります。
前回はたばこ増税に強い憤りを感じたものですが、今回はそれほどの感情はありません。
 最近の嫌煙ブームの流れを受けて、たばこ増税は一番安易にできる増税となっています。今回の増税も実にすんなりと法案通過、施行となりました。
取りやすいところから税金を取るという国の体質は非常に不愉快なものの、
やはり当事者でないということは非常に大きいものだなと思わざるを得ません。
前回のときもまわりはこんなものだったのかなと考えをめぐらせていました。
 次に待ち受けているのは消費税増税です。
奴等は選挙の合間を狙ってやってきます。ゆめゆめ、お忘れなきよう。

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世界旅行

 Google Earthは楽しんでおられますか? 擬似的な世界旅行が楽しめ、特に世界遺産に指定されたところなどは詳細データが追加されたので、もう行かなくとも済むほど。逆に行ったところは全体像や配置が懐かしく楽しめます。
 更に気象データを重ね合わせるプラグイン、Weather and Storm Tracking Tools for Google Earth(※1)をインストールすると、今の台風3号や次の4号の現在位置、予想進路が表示されます。日本列島にかかる雲の様子も見られ、台風の最新位置をクリックすると渦を巻く雲の様子が見て取れます。私自身、結構楽しんでいます。
 今後ますます詳細データが拡充されるでしょうから、今はホームページでお店の場所を地図で紹介していますが、近い将来、多くのお店はその場所を緯度経度で紹介するかも知れません。緯度経度を検索窓に入れると、あたかも飛行機に乗っているかのように地球が回転して、ダイナミックにその場所に連れていってくれるのですから。

(※1) http://www.gearthblog.com/blog/archives/2006/07/weather_and_sto.html

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優勝

 昨晩から今朝にかけて、スポーツで二つの大きな決勝戦が行われました。一つはウィンブルドン・男子シングルス決勝。四連覇を狙うフェデラーに、先の全仏で勝っているナダルが挑みます。クレーコートではめっぽう強いナダルですが、芝では力が出せません。ミスをする度に不快を顔に出す若いナダルとあくまでポーカーフェイスのフェデラーが好対照です。第一セット6-0、第2セットファーストゲームをブレイクしたにもかかわらず、タイブレークとなって7-6。これは一方的だなぁ、と観るのをあきらめて寝てしまいます。
 朝5時過ぎ目が覚めます。サッカーワールドカップ決勝が呼んだのでしょうか。1-1、延長後半の12分過ぎ、ジダンが既にレッドカード退場とアナウンス、退場理由はみられぬまま延長も両者無得点のままPK戦へ突入。これはこのまま寝られません。プロの選手にしてもすごいプレッシャーなのでしょう。PKを成功してもその喜びよりも、「入ってくれてよかった」との安堵感が伺い知れます。観ている私も緊張の中、「あっ」、思わず声が出てしまいます。ポストに当たりボールはゴールの外へ。最後の一人がPKを決めると、歓喜歓喜。呆然と座り込んでいるのとこれまた好対照です。
 同じ優勝の喜びも個人プレーとチームプレーとはこうも違うものでしょうか。プロの選手にしてあの喜びよう、心の底からの喜びを感じます。それにしても朝のニュースで見たジダンの退場シーン、相手選手に何を言われたのでしょうか。これが引退試合だっただけに、もやもやが残りそうです。

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