優勝

 昨晩から今朝にかけて、スポーツで二つの大きな決勝戦が行われました。一つはウィンブルドン・男子シングルス決勝。四連覇を狙うフェデラーに、先の全仏で勝っているナダルが挑みます。クレーコートではめっぽう強いナダルですが、芝では力が出せません。ミスをする度に不快を顔に出す若いナダルとあくまでポーカーフェイスのフェデラーが好対照です。第一セット6-0、第2セットファーストゲームをブレイクしたにもかかわらず、タイブレークとなって7-6。これは一方的だなぁ、と観るのをあきらめて寝てしまいます。
 朝5時過ぎ目が覚めます。サッカーワールドカップ決勝が呼んだのでしょうか。1-1、延長後半の12分過ぎ、ジダンが既にレッドカード退場とアナウンス、退場理由はみられぬまま延長も両者無得点のままPK戦へ突入。これはこのまま寝られません。プロの選手にしてもすごいプレッシャーなのでしょう。PKを成功してもその喜びよりも、「入ってくれてよかった」との安堵感が伺い知れます。観ている私も緊張の中、「あっ」、思わず声が出てしまいます。ポストに当たりボールはゴールの外へ。最後の一人がPKを決めると、歓喜歓喜。呆然と座り込んでいるのとこれまた好対照です。
 同じ優勝の喜びも個人プレーとチームプレーとはこうも違うものでしょうか。プロの選手にしてあの喜びよう、心の底からの喜びを感じます。それにしても朝のニュースで見たジダンの退場シーン、相手選手に何を言われたのでしょうか。これが引退試合だっただけに、もやもやが残りそうです。

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