プロへの挑戦

 アマチュアの瀬川さんが、プロとの6番勝負に3勝し晴れて希望のプロ資格を得たのは、将棋ファンならずともご存じでしょう。プロ相手に7割の勝率があったとはいえ、奨励会以外にプロへの道を開く初めての道だったのですから、ニュースのインパクトもかなりありました。
 私の子供時代の室内での遊びといえば、トランプ、五目並べ、それに将棋。ほとんどの大人が将棋をやりましたから、自然と子供達に受け継がれました。ところが今の子供達はほとんどがテレビゲーム等の電子ゲーム。それで育った人が父親となっている時代ですから、将棋や囲碁人口は急速に減少しています。
 今回の処遇は、「6番中3番勝てばプロになれるなんて、我々の苦労はどうしてくれるんだ」と、奨励会から極々狭いプロ4段を目指して頑張っている若者にとっては大きな不満です。でもそのシステムをうち破って瀬川さんは大きな勝利を勝ち取ったのです。彼がプロとなって勝ち進めばますます話題は高まるでしょう。今回の勝負で一番の勝利者は、日本将棋連盟の米長会長ではないでしょうか。

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現地見学会

 奈良県教育委員会主催の、国宝唐招提寺金堂保存修理事業現地見学会に、インターネットで申し込み、この土曜日に行って来ました。地上高2m程のコンクリート基礎に大型のH型鋼で組まれた修理建屋は、天平の建物群の中で異様です。
 屋根の重みによる構造物のゆがみが修理の要因と聞いていましたので、屋根及びそれを支える構造部分の修理かと思っていましたが、修理過程の写真展示を見ると、36本の大円柱も取り除かれ、本尊盧遮那仏や薬師如来、千手観音などを安置する基壇までが修理の対象となっています。
 平板に横木を打ち付けた昇りにくい階段を2階、3階と上がると、屋根と天井を取り去った状態の気組みが目の前です。所々に新しい部材が埋め込まれています。年輪年代調査で781年に伐採された垂木部材が展示してあり、諸説ある建立年代ですが、少なくとも鑑真和上はこの金堂の創建を待たずに亡くなられたようです。
 解体前の写真を見ると、ゆがみは過去四回の修理にもかかわらず危機的状態にあったようで、小学校の時に「天平建築の独特の勾配」と教えられた屋根の傾斜は、実はかなりたわんでいたのかも知れません。
 薬師寺もすぐ近くのこの界隈、ポカポカ陽気の土曜日とあって見学の人もかなりの数です。観光バスでしょうか、団体客の長い列を見て、「一緒でなくて良かった」と胸をなで下ろしたのでした。

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ぶりっじばんざい

答え(10月29日分)

  9           クラブを三枚取ります。Wはスペードとハートを、Eはハートとダイヤをガードしますので、残り三枚の手は左図になるでしょう。ここで最後のクラブをリードするとWはどうするでしょうか。スペードを捨てるわけにいきませんので、ハートを捨てるでしょう。で、Nからはスペードを捨てます。次のEはどうするでしょうか。ハートとダイヤどちらを捨てても残り二枚を取ることができます。もちろん最初にWがスペードを捨てた時には、Nからはハートを捨てます。
A J
J N
Q 9   
W E  
K 6
9
S
   
2
8
4

ネットで調べて

 インターネット人口が増え、国の情報公開もインターネットで行われることが増えました。
 ブログを始めたこともあり、総務省のブログ人口調査(※1)に目が止まりました。この9月で473万人、調査対象が33サイト。 対象サイトにはこのブログも当然あるだろうとのぞいてみると、哀れなるかなありません。fc2さんには認知度を上げるよう頑張ってもらいたいです。
 他にもいろいろデータを公開しています。そこで問題です。「平成11年で村の数の多い県は、長野県ついで新潟県でしたが、平成の市町村大合併の結果、申請済みを含め、平成18年3月31日では村の数の多い県一・二位はどことどこでしょう」
 という風に、子供の学校の宿題もネット調べになっていくのでしょうね。いや、もう既に行われているのでしょうか。

(※1) http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/051019_2.html

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おーるじゃぱん

 元F1ドライバーの鈴木亜久里氏が新チームを立ち上げて来季からF1世界選手権に参戦すると発表しました。新チーム名は「スーパーアグリ・フォーミュラー1」。FIAに参加申請を済ませており、チーム代表に鈴木亜久里氏が就任。チーム所在地は東京だが、活動拠点は英国に置き、かつてF1に参戦していたアロウズの施設を借り受けるとのこと。
 ホンダからエンジン供給、車体は自社開発になるが、ホンダの協力を得たいとしている。タイヤはBS、ドライバーには今季までBARホンダで参戦していた佐藤琢磨を起用する方向で交渉しているそうです。
 新しいF1チーム、それもオールジャパンのプライベーターですよ!!
 近年、F1は開発コストが高騰、いくら資金があっても足りない世界になってしまいました。
自動車メーカーが直接に運営しているチームのことをワークス、チームオーナーが経営しているチームをプライベーターといいますが、老舗のプライベーターは別としてもワークスでなければやっていけない状態になっています。
 たとえばトヨタの初年度予算は500億とも600億とも言われています。莫大な開発コストをかけることができるのは自動車メーカーの力があってのことですが、それだけの予算をかけても勝てるとは限りません。しかし、予算をかけないマシンでは戦うことさえできないのです。
 プライベーターの多くは、低予算で車の戦闘力が低く、思うように戦績をあげることができず、スポンサーが集まらなくなる、さらに‥‥。
という負のスパイラルに陥って、倒産してしまいます。
 そんな中での挑戦です。
1周あたり3秒落ちの「ドンキホーテ」なのかもしれませんが、それでも頑張って欲しいものですね。

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寒ぅ~

 今朝の気温が6度を下回る寒さと予報をしていた昨晩、早くも取り出した電気炬燵で、半ばうたた寝状態の私のところにばたばたと家内がやってきて、「人身事故で電車が止まってる!」 我が家の東側は一軒を挟んで電車の線路、確かに停車位置が踏切に近いのか警報機がカンカン鳴り続けています。
 「なんで、それ分かったん?」 「家の前を救急車が通ってその辺りで止まったんよ。こんな狭い道に入ってくるのは異常なんで出て見てみると皆も出てて、向こうの二つの踏切のどっちかで人身事故があって、狭いから救急車が入れずこっちとあっちに二台止めて、懐中電灯で線路上を捜してるんやて」
 外気が寒かったのか、捜しているものを想像したのか「ああ、寒ぅ~」とブルっています。 向こうの踏切とすれば警報機も遮断機もないところですから、JRの安全管理の怠慢が追求されそうですが、赤字路線で廃線が噂されていますので、逆に廃線が早まったりするかも知れません。おりしもテレビでは、安倍新官房長官が第三次小泉内閣の顔ぶれを発表しておりましたが、このサプライズには勝てません。

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効果あるの?

 新聞で気になる記事を見ました。京都大学の研究員が行った風邪の予防に対するうがいの効果の調査です。
 うがいをしない、水でうがいをする、ヨード液でうがいをする、の三つのグループに分けて調査をしたところ、風邪をひく人はうがいをしないグループに比べ、水でうがいをするグループは四割少なかったといいます。数字の大小は別にして、常識的に納得できる話ですが、一方ヨード液でうがいをするグループはうがいをしないグループと差がなかったそうです。
 永年ヨード液のうがい薬を愛用している私としてはいささかショックです。シーズン前に良く流れるあのコマーシャルはいったい何だったのでしょう。一方で前立腺には良くないと聞いていましたので、その危険を承知で使っていたことが残念です。
 調査結果の正当性評価はまだこの先でしょうが、潜入観念とコマーシャルに踊らされている自分に、またしても気づかされていまいます。

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ぶりっじばんざい

 問題です。

  9 7      クラブが切り札で残り6枚。Sからリードするとして、N-Sで残り全てを取れるでしょうか?
A J T 3
J 8 N
Q 9 8
W E  
K 6 5 4
6 9 2
S
   
2
8
8 7 5 4

はんこ

 班の引継後、金融機関からお金を降ろすのに、はんこが前任者の物だったためちょっとトラブル、少ない予算から新たに班のはんこを作ることになりました。
 銀行では偽造されたカードや、盗まれた暗証番号による引き落としは保証をするようになりましたが、通帳とはんこを持ち込まれては保証は受けられません。ただディジタル技術の発展で、はんこが唯一の物としてこれから先どこまで幅を利かせるかは疑問です。
 明治6年、はんこが法的に定められて以来、サインを採用する動きが何度かあって、その都度とん挫してきたそうです。今個人認証のいろんな手法が考えられています。今後はどういう方向に進むのでしょうか。
 ところで、銀行通帳ってサインでも作れるそうですね。家族にも降ろされたくないへそくりにはいいかもしれません。

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手帳の効用

 書店や文具店には来年の手帳がうずたかく積まれています。予定を記す手帳の使い方一つで仕事の効率が向上するとノウハウ本も出ているくらいですが、三年周期の私の手帳は、悲しいかな使い方を知らないのかそれとも無精なのか、ほとんどが空欄です。
 先日、疾病保険の積み増しの申し込みに「最近の疾病歴」の項目があり、「鼻の手術はいつしたんやったかな?」と思い当たる年度の手帳を引っぱり出しては探してみるのです。ところが一向に見あたりません。そんなに古いはずはないんだがと思いついたのが、この「翁 伝言板」の前々身の「本日の翁人」。
 ありました。9月です。(※1)毎日極々他愛のないことばかりを綴ってはいるのですが、こんな事で役に立つとは。 ということはいつも手元にある手帳はもっと役立つはず。今回買った手帳を機に、来年からはちょっと心を入れ替えてみますか・・・。

(※1) http://www3.kcn.ne.jp/~okina/2003/bnmain.html

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