押し詰まってきました

 今年も押し詰まってきました。この時期になるとテレビでは、今年のニュース総集編、十大ニュースが取り上げられます。人の性でしょうか、自分の身に降りかかっていないと「ああ、こんな事も今年あったな」と忘れてしまっているのに気が付きます。
 それにしても暗いニュースの多い年でした。人の命がかくも重視されない世情が残念です。私個人の今年も正に厄年そのもの。明るいニュースといえば、紀宮様のご結婚ぐらいでしょうか。
 来る新しい年は自分で作るものとはいえ、良き年になりますよう祈るばかりです。皆様にとっても良き年になりますよう、お祈り申し上げます。

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宣伝手法

 「トヨタ、ミュージックプレーヤー発売」 この宣伝に私は、潤沢な資金を利用して別分野に進出したか、と思ってしまいました。ところが既にご存じのように、フルモデルチェンジしたbB(※1)の広告コピーだったのです。ターゲットは若者、広告も従来のマスメディアに依らずWEBやイベントに重視を置き、車自体も外観デザインにお金をかけず音楽機能に特化した仕様とのこと。9つのスピーカによるサラウンド、iPodで火がついたどこでも音楽や番組が聞けるポッドキャスティング、リクライニング時は沈み込む座り心地を重視したシート。「車は走ってなんぼ」の私の年代では発想のできないコンセプトです。全体像をすこしずつ明らかにしていく宣伝手法は、小泉首相が喜々としたあのセグウェイ(※2)の時に似ています。
 ブログ(※3)のアクセスは好調で、若者達、いやそれ以外の人も巻き込んで効果は上々のようです。私のようなものがここで話題に取り上げること自体その現れで、まんまと術中にはまっています。

(※1) http://toyota.jp/bb/
(※2) http://www.segway.com/
(※3) http://blog.toyota-music-player.jp/

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じょうほうりゅうしゅつ

 Winnyによる情報流出事故が後を絶ちません。原発の関係だけでもう何件目になるでしょうか。
そもそも、Winnyに手を出さなければ済む話なのですが、タダでソフトウェア、音楽や映像といったコンテンツを手に入れることに味をしめた人々が、やめろと言われてやめられるかと言えばまず無理な話です。
 個人用PCでの業務関連データ利用を禁止していたと情報流出があった企業や機関はいいますが、そういったルールを破る人間はいるわけで、産業スパイ対策並に一切の記録媒体、PC、カメラ付き携帯などの社内持ち込みを禁止した上で、ゲートでチェックさせるくらいのことをしなければ情報流出を根治することはできないかもしれません。

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事故回避

 この夏の事故以来、自分でも驚くほど車の運転は慎重になりました。むしろ怖さを感じるくらいで、青信号で交差点に入っても又横から車が来ないかと思ってしまったり、以前はすいすいとすれ違っていた狭い道路もゆっくりと、対向の車を気にしながら慎重に、まるで免許取りたての様子です。でもこれも人の常、そんな状態も最初の一月半ほど、今はまた元の木阿弥です。
 と、一昨日、飛び出してきた自転車に思わずひやりとさせられました。無灯火の自転車だったために飛び出してきたと思ったのかもしれません。その後すれ違う自転車を見てみると、ライトをつけていないのが結構多いのです。向こうからはこちらが見えるので安心しているのでしょうか、でもかなり危険です。
 年末の押し詰まったこの時期の事故は、特に悲惨な感じがします。「もうすぐお正月なのに・・」の気持ちがそうさせるのでしょうか。 自転車の皆さん、夜はライトを灯けましょう。「こちらを相手に認識させること」、交通事故回避の有力手段です。

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ハッピィー ホリデイ

 皆さんクリスマスはどうお過ごしになりましたか? 日本の本家アメリカでは、ちょっと様子が変わってきてるんですね。
 「クリスマスはキリスト教の行事」と他の宗教の人々が反発し、それを危惧してデパートや商店からCHRISTMASの文字が外され、この時期にホワイトハウスから出されるクリスマスカードからも「MERRY CHRISTMAS」の文字が消え、ブッシュ大統領の会見でも「HAPPY HOLIDAY」と表現が代わっています。一方で、「キリスト教徒の大統領がなぜMerry Christmasと言わないのか」と、キリスト教徒側が怒っています。民族の集合というべきアメリカ、世界で起こっている紛争の多くが宗教の違いに起因することを考えれば無理もないことなのでしょう。
 ところでこの日本ではどうでしょうか。ほとんどが仏教徒でありながら大きな物議をかもすこともなく、一昨日などはケーキ屋さんは駐車場にも入れないくらい賑わっておりました。
 こう書くとなにか批判めかしく聞こえますが、「何か機会があって、誰にも迷惑を掛けないのなら、楽しめばいいじゃないか」 私もその内の一人なのです。

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ぶりっじばんざい

 問題です。

  A 7 5    コントラクトはSの3ノートランプです。Wはスペード6をリードしてきました。プレイプランを立ててください。
9 8 5 2
Q 9 5
K 9 5
N
W   E
S
K 4 3
Q J T 3
A K 7
A 6 3

ニュースに学ぶ

 今、最大の問題の一つ、偽装、その主たる原因はお金です。名誉欲による偽装もあります。その一つが、今お隣韓国で起こっている黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大学教授の「ヒトのクローン胚から世界で初めてES細胞を作ることに成功した」という偽装疑惑です。
 私には当事者でもなく、まるで違う世界の事柄で「そんなことが起こっているのか」なのですが、ありがたいことに別分野の知識を与えてくれます。構造計算偽装でもそうでしたが、このニュースでも「『ES細胞』ってなんだ」の疑問。例えば学術用語集(※1)に依ると、ES細胞とは、通常の細胞とは違って機能が限定されておらず、あらゆる機能の細胞に変わりうる細胞とのこと。ヒトのクローンという面で倫理上の問題はあるものの、あらゆる病気の治療に応用できることでは、画期的な業績なのです。
 もう一つは、米紙サイエンスに論文が掲載されて以来、国民は「韓国に初めてのノーベル科学賞をもたらす人」と大変な熱狂ぶりで、「少し疑問がある」と取り上げたテレビ番組はバッシングに合い、スポンサーも降りてしまう事態に立ち至ったとか。「人はいかに大勢に流されやすいか」ということでしょう。成果の偉大さに比べ本人が至って謙虚であったことも手伝って、一時は大変な持ち上げようだったのですが、本人が不備の一部を認め、論文を取り下げるに至っては、その熱も急速に冷めてしまったようです。

(※1) http://homepage1.nifty.com/NewSphere/EP/b/bio_ES.html

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じせだいき

 10日に次世代ゲーム機の中で真っ先に発売されたXbox360ですが、予想通りというべきか、あまり売れていないようです。
本体の不具合、発売タイトル軒並み延期など考えられる要因はありますが、最大の要因は「飛びつく必要性がない」ということではないかと思います。
 確かに店頭デモによるハイデフ映像はものすごく綺麗ですし動きも滑らかです。
でも、多くのゲーマーの家にはPS2をはじめとするゲーム機があるわけで、ゲームにかけられる可処分時間が年々少なくなっていく中で「積みゲー」をこれ以上増やしてどうするのかという話になりますし、「投げ売り」になってから買えばいいという極論もあります。
次世代機は高画質がウリですが、ハイビジョンテレビ(それもフルHD)に繋がないと表示性能を引き出すことはできません。多額の出資に見合う「愉しみ」を得ることができるかといえば疑問符がつくでしょう。
ハンター生活に勤しむ私は年末年始のPS2ゲームは軒並みスルーしてますし。
※「積みゲー」—買ったもののやる時間が無くてそのまま置きっぱなしになっているゲームソフト。
            逆に時間を作って消化していく行為を「積みゲーくずし」という。 

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暖冬

 「12月でこの積雪、初めてです」 豪雪地帯の人もインタビューに答えています。最近の挨拶は「いや~、寒いですね」。 トラックも立ち往生、荷物の遅配もあり、出漁できず旬のカニも高値、野菜も値上がりをしています。
 寒さに震えているのは気象庁も同様、3ヶ月(12~2月)の暖冬予報は撤回に追いやられる始末。「暖冬?」そんな予報もありました。でも一時はニューヨーク原油価格を引き下げたのですから、効果ありとすべきでしょうか。
 この雪をものともせず楽しんだのは、福士選手です。日曜日の実業団駅伝で、降りしきる雪の中またまた牛蒡抜きを演じ、「故郷を思い出して楽しかった」と。私などとてもそんな余裕はありません。防寒着を着込み、耳当てをし、分厚い手袋をしての出勤です。自宅から工場までは僅か車で5分程の道のりですが。

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事故その後

 「7月13日の事故についてお尋ねしたいことがありますので、12月16日 午後二時 出頭してください」 検察庁から葉書が届きました。事前に都合の良い日時の問い合わせがありましたので、警察の呼び出しよりは紳士的です。
 事故も初めて、当然検察庁も初めてです。恐る恐る建物に入ると、それぞれ個室の取調室があり、1号室から11号室の表札が見えます。待合室には既に二人、おも~い雰囲気、もちろんお互い言葉を交わすことはありません。
 呼ばれた10号室は広い部屋に机が三つほど、その一つの机の前のパイプ椅子に座るよう指示されます。「私は検事の○○です。あなたと△△さんとの事故に付いてお訊きします。話したくないことは話さなくて結構です」 30そこそこでしょうか、若い検事さんです。横には助手か、同じく検事さんでしょうか、ノートパソコンを前にして一人控えておられます。「どうしてこの事故が起こったと思いますか?」 「なぜ最初嘘をついたのですか?」 「私はあなたを信用していません。信号は見なかったのでしょう」 「青信号を見たのですか?」 「本当ですか?」 なんと威圧的でしょう。疑ってかかるのが仕事かもしれませんが、自分に落ち度は無いと思っている者が、その言葉言葉でどんなに嫌な気分にさせられているかを、お考えになったことはあるのでしょうか。
 「幸い相手の△△さんは、あなたを告訴しないとおっしゃっていますので、この件は不起訴処分にします」 初めて敬語を聞きました。「何か聞きたいことはありますか?」 お尋ねしたいことはいろいろありましたが、これ以上かかわりたくもなく、「いえ、ありません」と早々に退出しました。
 今回の人生初めての交通事故では、どう振る舞えば自分に有利になるかの一端を学んだ気がします。でも物議を醸しますので、ここでは申せません。いずれにしろ事故はお互いにとって気分の悪いものです。皆さんも重々お気をつけください。

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