荷受け事情

 「仕事の手を止め・・・」がこのブログのテーマですが、今朝は仕事の話でごめんなさい。愚痴にお付き合いください。

 商品の問屋さんへの出荷は、個数がまとまりますので運送会社の便(通称路線便)を利用します。運送会社は各製造所からの荷物をこの地のセンターに集め、送り先地域ごとにまとめてその地のセンターに送ります。翌朝そのセンターからそれぞれのルートで受け取り会社に配達します。
 かつてはそれぞれの会社で荷受けをし、荷物をピックアップして商店やスーパーに配達していたのですが、規模が大きくなるにつれ巨大な倉庫と人員が必要となり、その経費を削減するためそれらの業務を請け負う会社が現れました。いくつもの会社と契約をしていますから、そこへの搬送では大型トラックが列を成す状況が生まれます。しかも受取時間の制約を定めており、午前中は当然のことで午前11時以前もあります。
 「商品が届くから我々も商売ができる」と、かつてはやむなく休み時間に持ち込んでも荷受けをしてくれたものですが、今や商人魂は時間厳守に向けられています。あげくは「今日の荷物が届いてないじゃないか」と問屋さんからクレーム電話が入り、運送会社に確認してお詫びの電話。運送会社から「時間内に入ったんですが、列の後ろでタイムリミットカットされ、配達は出直しで明日になります」の連絡で、その旨問屋さんにお詫びの電話の始末です。
 何度も出向くことで運送会社の経費は上がりますから、「あそこへの配送はできません」との通知が出たり、「値上」の二文字がやがて最終ユーザーにかぶってくることになります。
 今後もこの状況は続くのでしょうか。大いに懸念する状況です。

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