和算 一問題を解いてみましょう

 東大寺に奉納された算額の話、応募してみる気になられましたでしょうか。算額の奉納は、日本独自の数学、和算が盛んな頃よく行われたとのことですが、鶴亀算で有名な和算には、他にもいろいろ○○算と名の付いたものがあります。その一つが剰一算()です。

 囲碁の対戦、途中まで接戦でしたが、結果は白の中押し勝ちで終局です。その時、途中囲われ取られた石が、白石が9個、黒石が8個、碁笥(碁石を入れる容器)の上蓋に入っています。そこにそれぞれ白石は1回につき11個、黒石は1回につき19個づつを加えていき合計を同数にするには、最小それぞれ何回加えればよいでしょうか?

 答は、白石を12回、黒石は7回です。
 ではお復習いの意味で、条件は同じとして、白石の1回の数を13個にすれば、何回になるでしょうか?

 与えられた二つの数を m、n として、mx – ny = 1 となる x、y を求める。不定方程式であるので解は無数にある。

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