悪いところにはすぐ目がいきます

 連休の一日、家人と供にサイクリングを楽しんできました。
 お隣京都府には、木津から嵐山まで45km程の整備された自転車道があり、自転車愛好家のメッカとなっています。私は体力が乏しいので、木津をスタートし途中で引き返す往復50kmの工程を、平均速度15km/hを目標に走りますが、横をすいすいとロードバイクが追い抜いていきます。
 奈良県人としては羨ましい自転車道ですが、途中で草刈りの作業は目にしたものの、背の高い草が道に覆い被さり場所によってはすれ違いが難しい箇所もあります。舗装し直された箇所もありますが、ひび割れの箇所も多く見受けられ、ひどい箇所ではひび割れが盛り上がり草が生えていて段差を乗り越えながらの走行を強いられたりします。
 つい悪い箇所に目がいきますが、自転車道としては、川沿いで障害もなく、途中に名所の「流れ橋」があったり、名産の茶畑を眼下に走ったりと、素晴らしい公共設備です。
 一般に公共設備といえば、工事当初の予算取りだけで、その後の改修などにはその時点で新たに予算取りというのが常です。我が桜井市の例でも、街路樹の整備や道路脇に小さな広場を整備してベンチを置き、ハイカー達の憩いの場を作ったりしていますが、当初は綺麗でもしばらくして草が生い茂り、むしろ景観を損ねている場所も見受けられます。
 公の経常収支の厳しさは分かりますが、本来予算を取る段階で、後々の草刈り費用も見越した配慮が必要でしょう。どうも実績重視で、将来を見越した政策の乏しいさが気になります。

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