またまた大きな地震が発生しました。死者も出、家屋の倒壊や熊本城の石垣の崩落の映像を見ると、その揺れのすさまじさと恐ろしさが想像され、被災者に哀悼の念を抱きます。
こんな時にこんな話はないかも知れませんが、「地震予知」は本当に不可能なのでしょうか? テレビ番組で、「地震予知はできますか?」との問いに「できましぇん」と即答したその道のゲラ-教授に同調して、地震予知研究学者の多くも「予知は不可能」に傾いています。
昔会社勤めの頃、地震の発生前に井戸水の中のラドン濃度が高まっていたとの研究結果が報告され、部内に一大旋風が巻き起こったことがあります。ラドンはアルファ線を出しますし、部内では放射線測定器を作っていましたので、これはビジネスチャンスと意気込んだのです。早速教授のもとに駆けつけましたが、1年も経過せずに思惑は頓挫してしまいました。
地球の営みの一つですから、なにか前兆があってもおかしくないと思うのは私だけでしょうか。「できましぇん」は、それを見つける測定が現段階ではできないということではないでしょうか。今回も断層の横ずれと判断しているように、地震のメカニズムはだいぶ分かってきました。諦めずやがて「地震予知」ができることを信じます。