殻は破れるでしょうか

 Googleの中国市場からの撤退示唆表明は今後どんな結論に落ち着くことでしょう。
 2006年中国に進出したときには検索結果の検閲を受け入れ、拡大する中国市場を見越して識者の非難に耐えてきましたが、Googleの発表に依ればフィッシング詐欺による中国活動家のGmailへのアクセスで堪忍袋の緒が切れたのでしょうか、中国政府の出方次第では撤退もあり得ると、検閲で今まで表示していなかった検索結果も表示するようになりました。
 中国で同じ表示が見られるかどうか分かりませんが、今もgoogle cnで天安門事件(※1)の検索ができますし、そこから中国国民には知らされていなかった戦車の前に立ち抗議する映像(※2)も見ることができます(残念ながら私にはダライラマ(?赖喇嘛)の映像は確認できませんでした。)
 さすがGoogleともなれば政府も動かし、米国務長官はGoogleの肩を持つ発言をし、中国政府も中国国内の法律に従ってもらう必要があると反論しています。
 殻を破るには誰かが行動を起こさねばなりません。今回の騒動が中国国民にとっても良いと思える情報の公開やサイバースペースでの安心につながれば良いのですが、さて好転するかどうか今後の進展が見物です。

(※1) http://www.google.com/search?hl=zh-CN&source=hp&q=%E5%A4%A9%E5%AE%89%E9%96%80%E4%BA%8B%E4%BB%B6&btnG=Google+%E6%90%9C%E7%B4%A2&lr=&aq=f&oq=
(※2) http://www.youtube.com/watch?v=r7ou2-Kv4UA

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