おおみそか

2008年ももうすぐ終わり。
いいことよりも悪いこと、嫌なことの方が多かった1年でしたが、
来年はいい方に変わってくれるといいのですが。
今年の漢字は「変」でしたが、悪い方に変わってくれるから困る。

ri.gif

今年の汚れ、今年の内に

 今年も今日を含めて残り三日、間もなく新しい年が始まり、気分が一新されます。
 しかし考えてみれば不思議なもの、年の切り替わりはどこに設定しても良いわけで、今も旧正月を区切りとするところもあり、国の会計年度は4月1日が区切りです。誕生日で一歳、歳をとるわけですから自らの中ではそこを区切りとしても良いわけですが、西洋歴に慣れ親しんで暮らしてくると、1月1日は、わずか数時間違いの前日と比べて周りの様子が変わる以上に、自分の中で気持ちが変化し、それに驚きます。
 新たな気持ちで迎えようとの気持ちからでしょうか、どの家庭でも今年の汚れを持ち越すまいと、ここ何日かは家の掃除にご主人達がかり出されていることでしょう。
 家の掃除もさることながら、自らの汚れをまず落とさねばなりません。それには温泉での垢落としが一番。
 
 ということで、それでは、行って来ます。皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

se.gif

古のロマン

 大和朝廷発祥のこの地では、考古学の調査が盛んです。発掘調査の後の現地説明会では、多くの考古学ファンが詰めかけます。考古学がファンを呼ぶのは、主人公を頭の中に描き、どんな生活をしていたのかと思いを巡らせるロマンと、警察の鑑識にも似た謎解きにあるのでしょうか。
 そのあまりに大きな規模から、誰もが秦の始皇帝の副葬坑として疑わない中国の兵馬俑坑、朝日新聞(12月23日付)によると、始皇帝の5代前の宣太后のものとする建築学者が現れ、定説が覆るかと話題になっているとのこと。
 その論拠は65の疑問で、紙面ではその一部として、陵墓から1.5kmの距離は遠すぎる、当時は鉄器が使われていたのに発掘される武器は青銅器、馬車の車軸幅は統一されていたはずだが兵馬俑坑のものはバラバラ。5代前の論拠の一つは、大半の武士俑にみられる頭のまげを右側にずらせる習慣は当時のものとしている。
 この論には反論もあれば、一定の評価をするものありで、誰もが疑わなかった定説に新たな疑問が投げかけられ、ますます考古学へのファンが増えようというものです。
 我が日本には、古くから卑弥呼論争があります。畿内説、九州説などなど。畿内説の内の一つで、卑弥呼の墳墓と見なされる前方後円墳、「箸墓」の近くに住む私としては、大いなる発見があればそれはそれで楽しいのですが、いつまでも謎のままでいるほうが、ロマンがあって良いのではとの気持ちです。

se.gif

浅く広く

 アメリカのサブプライムローンに端を発する金融危機、日本にとってその影響は比較的軽いだろうとの当初予想でしたが、大はずれ、リストラの加速はみるし、操業の休止や停止、工場の閉鎖までに至っています。契約を打ちきられた派遣社員も気の毒ですが、大金を積み企業誘致をしてきた市町村も歳入不足は免れず、じわじわと市民生活にまで影響を及ぼしてきます。
 大企業に抱えられた市町村は各地にあります。大きな歳入と雇用が見込めますので、市政の運用はし易く市民に喜ばれるサービスは可能です。しかし結局の所その企業に、全てでおんぶにだっこの、ぬるま湯に浸かった状態になりかねません。
 企業経営で、取引先のウェートが偏ると危ないとは、よく耳にします。順調な内は経営努力も要らず、その企業が伸びるにしたがって自らの売上げも伸び、極めて楽なのですが、万一その企業に何かが起こると、他からの補填は効きませんので、自らの企業も傾いてしまいます。
 市町村の運営も同様ではないでしょうか。歳入が特定の企業からに集中するようであれば、「ちょっと危険」とみるべきではないでしょうか。順風満帆の時、「危険」と見るのは難しいでしょうが、今の企業と市町村の結びつき、現状での慌てぶりをみるとそんな気がします。

se.gif

としのせはやすぎる

毎年のことですが、年末になると時間の流れを早く感じるようになります。
掃除しなきゃ、ゴミ出せるのいつまでだっけ?
年賀状準備しなきゃ、データの作成終わんない...
などなど、時間の経つのはあっという間です。
計画性がたりないといえばそれまでですが。

ri.gif

黒澤明監督没後10年

 黒澤明監督没後10年ということで、NHKBSで全30本の黒澤作品を放映しています。昨日はそれに合わせ、関係者でないと知り得ない秘話を交えた特別番組で、思わず長時間観てしまいました。ご覧になった黒澤ファンも多かったことでしょう。
 内でも感じ入ったのは、脚本共同執筆の橋本忍氏の語りです。アメリカの番組アクターズ・スタジオを真似た構成で、映画作りを目指す若者達の前で、アナウンサーが橋本氏に質問を投げかけ、若者達の質問にも答える趣向。
 脚本家とは正にストーリーテラー、90歳の高齢とは思えない語り口で、「七人の侍」脚本制作に至る過程に、引き込まれてしまいました。
 「侍の一日」を忠実に表したいとの監督の依頼に、普段と変わらずお城に出仕した侍が、些細な過ちでその日の内に切腹をするという脚本を書き上げたのですが、介錯を依頼する友とその日共にする手弁当での昼食シーンが、史実に裏付けがないと氏自らボツにし(ボツにするにはもったいない程の情景溢れる語りです)、次の依頼、剣豪のオムニバスは「起承転結がないとやっぱりダメだ」と監督自らがボツ。
 そこでの雑談で、「一般の武者修行者は生活の糧をどうしてたのかな?」 「道場に立ち会いを申し込めばその夜の寝食と次の日の朝食、それに昼飯を世話してくれます」 「道場が無い所では?」 「お寺に駆け込めば同じ世話をしてくれます」 「道場もお寺も無い所では?」 「農民が襲撃を逃れるため武士を泊めてくれます」 「農民が武士を雇う、うん、できたな」 「できましたね、何人にしましょう?」 ってことで、「七人の侍」の誕生です。
 この後も、脚本作成の秘話、膨らむ制作費秘話と話が続くのですが、ここまでで既に話が長くなってしまいました。これで私の「七人の侍」への思い入れも、お分かりいただけたでしょう。ご覧になっていない方は、次の再放送の時にはお見逃しになりませんように。

se.gif

年末の用心

 最近では珍しくもなくなりましたが、それでも年末には特に、お金にまつわる窃盗や盗難が多発します。お隣の市、橿原市で事務所荒しが多発しているとのことで、我が桜井市にも警察から注意を呼びかけるおふれが回っています。
 当店も小さいながら小売店舗を併設していますので、なにがしらのお金が動きます。商品の性質上、夏場に売上げが集中しますので、年末には現金がほとんどありませんが、それでも注意するに越したことはありません。
 盗る方が悪いに決まっていますが、盗られる方もなにがしらの気のゆるみがあるのも事実で、それを責められるとふんだり蹴ったり、「命を取られなかっただけましか」と変なところで自分を慰めたりしなくてはなりません。
 どんなにガードを高くしても、侵入しようとする賊には侵入されてしまいます。そんなとき、「持ち帰るものが何もなければ、部屋を荒らしたり、火をつけたりしかねないので、お土産を少し置いておく」などの話を聞くと、世の中のひずみを感じてしまいます。
 家に鍵などなかった頃、留守中に訪ねてきた人が、中に入って縁側に座って待っておられた頃など、もう戻ってはこないのですね。

se.gif

しもやけ

 体質が変わってきたのでしょうか、去年、今年と、二年続けてしもやけができました。子供の頃、しもやけは当たり前、それもそのはず、手袋もせず寒風の中を遊び回っていたのですから。環境の変化もあって、歳と共にしもやけからも遠ざかっておりました。
 しもやけといえば、耳なのですが、今年は右手の人差し指、中指、小指にもです。普通にしていても、左手より右手の方が冷たく感じ、家人は「右だから左脳に障害があるんじゃないの」と揶揄します。
 利き手が露出するのは避けられないのですが、事務仕事でもパソコンのマウスを左手で操作したり、ポケットに忍ばせた使い捨て懐炉に指を当てたりで、今更ながらこの商品のありがたさに浴しています。
 そこでメーカーさんに提案です。手袋形の使い捨て懐炉はできないでしょうか。更に、電子レンジで簡単に再生の効く乾燥剤のように、再生が効けば尚良いのですが、如何でしょう。再生が効けば、もはや使い捨てとは呼ばないですし、数も出ないかも知れませんが・・。

se.gif

くるま、かえました。

私が普段乗っているKeiは小さくて運転しやすく便利だったのですが、
配達でまとまった荷物を運搬するとなると店のライトエースに頼ることになります。
普段、軽自動車に乗ってる人間がライトエースを運転すると乗りにくくて仕方がありません。
軽バンというのかボックスというのかそういう車が欲しいと思っていました。
これなら県内の得意先への配達くらいなら十分こなせます。
最近、店のお客さんの紹介で車を買い換えることになりました。
中古車ですが走行距離の少ないバモスです。
ナビもつけましたし、荷室の保護用にシートも敷きました。
準備は万全です。
あとは注文が入ってきてくれるのを待つばかりです。

ri.gif

社会の中の企業

 人生も残りの年数を数える歳になると、自分の人生が周りの人に何か良い影響を与えてきたか、考えるようになります。悪い影響だったり、何も感化することがなければ、人生むなしいものです。
 人生を企業の例に取るわけではありませんが、企業もまた、社会に如何に良い影響をもたらしているかが、企業としての生き様ではないでしょうか。成熟した企業ならば尚更のことです。ところが最近の企業は如何でしょう。偽装が次々と話題に上り、最近では先を見越しての早々のリストラです。しかも数の影に隠れんと、今ぞとばかりの次から次への発表です。
 「人は宝、人は礎」とはもう死語なのでしょうか。派遣社員は会社にとってただの頭数だったのでしょうか。こう言うと必ず、「このまま引きずって会社が倒産すれば、全従業員が路頭に迷う」と反論されるでしょう。「でも、なぜこの時期?」の感は拭えません。解雇通告を受けた人たちの不満鬱憤の大きさも、疑問を投げかける要因です。
 良きも悪しきも、日本の企業はアメリカナイズされてきました。しかし、「つぶれると影響が大きいぞ」とばかり、国に援助を求めて、自家用ジェット機でやってくる体質までには、なって欲しくはありません。

se.gif