昨日の朝日新聞、天声人語に記されていましたが、MIT(マサチューセッツ工科大学)の調査によると、真と偽の情報のtwitterでの拡散速度は、偽情報の方が早いそうです。
 「事実は小説より奇なり」との言葉がありますが、奇はそんなにあるものではありません。だからでしょうか、人は奇の方により興味をそそられます。MITの調査結果によらずとも、SNSでは奇なる情報の方がより取り上げられる背景は十分理解できます。
 今回、あおり運転によるSNS被害者が訴えたことにより、恐らく投稿者やそれを拡散させた人々は特定され罪を背負うことになるでしょう。興味本位で悪意は無かったにせよ、被害を受けた人への悪影響は多大で、今後罰則が強化されると思われます。
 メールなどで詐欺に遭った人の多くは、後で考えると何か変だったと言います。詐欺ですからあたかも普通の様に振る舞います。でもその中に普通で無い奇を感じるものです。SNSでは情報を広げるため最初から奇をてらう傾向にありますが、罪負い人にならないために奇には一歩退いて眺めてみる必要があるでしょう。

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